2021年09月01日

今年の春からボイストレーニングを始めました。
声が高くてややキンキンした感じのときがあるのと早口であることに少しコンプレックスがあり、長年なんとかしたいなぁと思っていました。
おまけに最近は、私のライフワークでもあるハラスメント研修のご依頼も増え、大勢の方の前でお話しする機会も多くなってきました。
そのなかで、この話し方で良いのか、という不安感がますます高まってきていたのです。
私は研修の前1週間くらいで、3回か4回かは通して練習をすることにしており、その際に、こんな話し方でいいのか、ともやもやしながら練習をしていました。そのうえ新型コロナで自粛生活を送ったあとで気合を入れて練習していると声が枯れてきてしまったのです。
これは声帯が弱くなっているのが原因のひとつではあろうけれど、その前に発声方法に問題があるのでは、とも思いました。

そんななか、大好きなヨガの先生が、すごくすてきな先生にボイストレーニングを習っている、とのお話をされるではありませんか。
長年悩んでいたことでもあり、すぐにお願いしてボイストレーニングの先生をご紹介いただきました。

ボイストレーニングの先生は音大を卒業されただけでなく、カイロプラクティックの施術もされておられる女性で穏やかななかにも迫力のある楽しい方でした。

まず、一番に言われたことは、ひとつひとつの音を明瞭に出す、ということです。
特に、私は、カ行、マ行、ラ行が苦手であることがわかり、子音をきちんと発音することで聞き取りやすくなる、ということを教えていただきました。
次に、どうしても伝えたい重要な事柄は、これでもかというくらいゆっくり強調して話すということです。
もちろん早口は直したほうがよいのですが、むしろ、メリハリをつけて、大事なことをゆっくり強調して話せば、少しくらい急いで話しても聞き手はかなり理解しやすくなると教えていただきました。
また、「私は」の「は」のような助詞のところで音が上がるクセがあり、それが少し甘えたような印象を与える話し方のクセだとの指摘もいただきました。これは息が苦しいときに起こりがちということもわかりました。
逆に、声の出し方や、高さは、私が気にしていたほどには問題はないと言っていただきました。
このことによって、自信をもって自分の心地よい高さの音で話すことができるようになり、自分が聞いていても心地よいですし、長時間話していても疲れにくくなりました。
とはいえ、毎回新たな発見の連続であり、話すことのプロはそんなことまで神経をつかって話されているのか、と驚くことばかりです。
月に1回のレッスンではありますが、長く続けていきたいと思っています。

ところで、現在、宿題として出していただいているのは「外郎(ういろう)売り」という教材です。
これはアナウンサーの方はみなさんご存じの教材らしく、ネットで検索するとすぐに出てきますので、興味がある方は一度読んでみられてはいかがでしょうか。