執筆者:昭和芸能デスク
2023年06月15日

長年、大阪梅田キタ界隈のランドマークタワーとして親しまれてきた大阪マルビルが建て替えられるようです。
電光掲示板も消え、いよいよ解体工事が始まりました。
ふだん腕時計をしないので、つい最近まで時間を確認するのに、時々、マルビルの電光掲示板にある時刻を見上げていました。
心斎橋のソニータワーがなくなる時も感慨深いものがありましたが、マルビルは45年以上当然のようにあった建物なので、マルビルのない梅田の風景があまり想像できません。

この数年は、来る関西万博に向けてか、大阪は工事ラッシュです。
特に梅田は、至るところ工事中で、中央郵便局跡地も今、新しいビルの建設中です。
超高層ビルが建つようで、駅に集まる各百貨店やそれに繋がる地下街と併せて、駅周辺も様変わりしてきています。

我が家では、持ち手の部分に「アクティ大阪祝開業」と施された爪切りをいまだに使っています。
JR大阪駅ビルの古い名称ですが、果たして「アクティ大阪」といって、ピンとくる方がどれくらいおられるでしょう。時の流れとは早いものです。

また、北梅田周辺「うめきた」は以前から開発途中で、こちらも見る見る変わってきています。
JRの貨物駅跡地は、上から見下ろせるビルから眺めると、当初は古墳の発掘作業のように、ただこんもりとした土山があるだけでしたが、段々と足場や鉄骨が組まれ、徐々に地下が建設されています。

古い記憶をたどると、40年近く前のJR貨物駅跡地は、再利用した列車が並んでいて、その中にお店ができ、雑貨やおもちゃなどが売られていて、私も親に連れて行ってもらった覚えがあります。その後、劇団四季の劇場が出来たりもしました。しばらく開発がされないままでしたが、新しい駅もでき、だいぶ整備されてきています。

いろいろな変遷をたどって新しくなる梅田ですが、マルビルに代わるランドマークタワーがどんなものになるか楽しみです。