2022年01月06日

昨年3月にうさぎの雄(R君)を一匹お迎えした。
ネザーランド・ドワーフというオランダに起源を持つ体重1kgほどのコンパクトなうさぎだ。
R君は同年1月生まれなので我が家に来た時にはまだ子どもだったが、すくすく成長して無事に成体となった。
(うさぎは概ね1年程度で人間で言う20歳になるそうだ)

先日、何気なくネットニュースを見ていると、捨てうさぎが急増しているという記事を見つけた。
その記事では、うさぎが捨てられる原因を色々な角度から考察していたが、その原因の一つとして「懐かないこと」を挙げていた。
どんな理由であれペットを捨てるなんて論外だが、懐かないというのはある意味分からなくもない。

現在、R君は6畳間の空き部屋にケージを設置して放し飼いにしている。
ケージは常に開けているので自由に外に出られるのだが、彼はケージにいると落ち着くようで基本的にはケージにちょこんと座っている。
私が部屋に入ると、ケージの床を強く蹴って近づいて来て足元をくるくる回る。
懐いてくれているなと実感するが、このような状態になるまで数ヶ月は掛かった。
それ以前は彼が私に懐いてくれているか、良く分からなかった。
というのも、うさぎは鳴かないし(声帯が無いらしい)、無表情である。
ただ、全く何の感情表現もできないかというとそうではなく、例えば、鼻を鳴らしたり、歯をこすったりして感情表現をすることがある。
R君の場合だとテンションが上がると短く「ぶっ」、「ぶっ」と小さく鼻を鳴らすし、頭を撫でるとごりごりと音を立てて歯をこする。
分かりにくいが、うさぎが懐いてくれているというサインだ。
うさぎは、懐かないというより懐いたことが分かりにくい生き物なのだろう。
うさぎを飼う場合は、その小さな声に耳を傾け、懐いてくれるまで辛抱強く付き合う必要があるなと思う。