執筆者:イスラム建築マニア
2012年11月15日

「そういえば、最近すっかり非常用の食料を常備していないなあ。」

東日本大震災直後は、あれほど食料を買い込んでいたのに。のどもと過ぎればなんとやらで、買い込んだ食料もすっかり食べ尽くしてしまった。
日本が4つのプレートの上に乗っている地震大国なのはよく知っている。テレビを見ていてもよく地震速報が流れる。近いうちに南海トラフ巨大地震が起きるとも言われている。
なのに、なぜかそれは少なくとも今週のような近いうちではない気がしてしまう。
でもそう思っているのは私だけではないはず。
危機意識が薄れてきていることを反省しながら何もしていない人は多いはず。

昨年の地震のときは、慌ててとりあえず1週間暮らせるものを買い集めたものだ。放射能で1週間自宅待機なんてことも起こりうると思ったからだ。
水、カップ麺、缶詰、野菜ジュース、カセットコンロ用ボンベ、トイレットペーパー、手袋、ラップ、ドッグフード・・・。たまにはコーヒーが飲みたくなるかも。モンカフェとチョコレートも買っとこう。使い捨てカイロも要るな。思いつく限り買い集めた。

しばらくの間は、これでいつ地震が起きても大丈夫。と思うくらいの食料や日用品がわが家にはあった。常備品用段ボール箱が2つ、玄関横に置かれていた。
でも、そのうちに、食料なんて置いといても古くなるだけだし・・・と、少しずつ食べ始め、ついに無くなってしまった。玄関横でかさばっていた荷物は良いのか悪いのかコンパクトに片付いた。

非常用の食料を常備しておくのは以外に難しい。賞味期限があるからだ。
「古くなる前に食べなければ。」と結局、常備用のはずの食料に手を付けてしまう。
そして、賞味期限が近づいてから慌てて短期間でラーメンを何個も食べたりすると、再びラーメンを買って補充する気が起きなくなる。
同じものを何個も買うと、地震が起きても起きなくても短期間で同じものを食べなければならない目にあう。

何を買っておくのが、一番いいのだろう?
長持ちして、実際食べるときにも楽しみになるものって?

多分、お金をかければ解決するのだろう。(一般に何にでも言えることだが。)
水やお湯だけでふっくらご飯になるアルファ米なんて白飯、五目御飯、赤飯といろいろあるし(但し、1つ300円ほどする)、缶詰も○○ホテルのカレーとか北海道ご当地えぞ鹿カレーなど、保存できて、いざ食べるのも楽しみになるものは、近くのスーパーにはなくても世間にはあるのだ。
地震が起きてから、慌てて近くのスーパーに行ってもそんなおしゃれなものはない。チキンラーメン5袋パックなどを買ってしまうことになる。
時間のある今こそ、そんなに高くなくておいしそうなものをゆっくり探し集めるときなのかも。

最低限の食料や日用品はまた買っておかなければ・・・と思っている今日この頃。
でも、せっかくドッグフードの予備を常備していても帰って愛犬にあげられなければ何にもならない。
職場で地震に遭って電車が止まって帰れない、なんてことは多いにありうる。
食料の常備も必要だが、電車が止まっても津波がくるまでに家まで走って帰れるくらいの体力の常備も要りそうだ。