2022年11月01日

YouTubeを見ていると一昔前と違って本当に色んな職業の方が動画を配信しているな、と思う。もちろんその中には弁護士もいて、中には相当な再生数を叩きだしている方もいる。ざっと投稿を見ていくと、悪徳業者との戦いを収めた刺激的な動画から、日常のふとした法的な疑問にプロとして回答する教育的な動画まで、内容は様々だ。

私の一押しはアトム法律事務所の代表弁護士の岡野武志先生で、「質問来てた」と掛け声をしてから視聴者の質問を読み上げ、テンポ良く、ユーモアたっぷりに関西弁で回答してくれる。私も弁護士なので質問の答えを知っていることはよくあるが、岡野先生の回答が面白くてついつい見てしまう。

 

弁護士の業務はまさに「質問きてた」の連続で、今まで依頼者から数えきれないくらい質問を受けてきた。そこで、振り返って依頼者からよく受ける質問って何かなと考えてみると、「相手に内緒で会話を録音するのって犯罪ですか。」という質問が思い浮かんだ。結論、基本的には犯罪でない。特に自分の身を守るための録音は、反社会的な方法でない限り犯罪にはならないし、録音を民事裁判で証拠として使用することも妨げられない。証拠がなくて泣き寝入りしなくていいように、自分の権利を守るための録音は本当に大事。