2024年04月01日

弁護士は職業柄、言葉の意味を調べることが多い。そのせいか、弁護士になる前よりも、日常生活で言葉の意味や語源が気になることが増えた。

最近気になって調べて面白かった言葉は、膝小僧。会話の中でこの単語が出てきて、ふと「なんで膝に小僧?」と気になった。「小僧ってことは小坊主で、お坊さんの頭と膝頭が似てるからかな。」などと考えながらグーグルで語源を検索した。

検索結果の中には私の予想通りのことが書いてあるものもあったが、先頭の方のいくつかのウェブページには予想と全然異なることが書いてあった。

栃木県の日光には日光山輪王寺というお寺があり、そのお寺の夜叉門には4体の夜叉像(鬼神像)が設置されている。その1体に、「烏摩勒伽(うまろきゃ)」という像がある。上記のウェブページ曰く、この夜叉像が膝小僧の語源だという。

この烏摩勒伽の画像を見てみると、膝当てが動物の象になっている。つまり、「ひざこぞう」は、本来は「膝小僧」ではなく、「膝小象」であったというのだ。

どちらの語源が正しいのか不明だが、烏摩勒伽の象が可愛いので小象説を推したい。