2024年01月01日

あけましておめでとうございます。

正月のうちにお賽銭をもってランニングでめぐろうと考えているコースがいくつかあり、奈良方面から三つご紹介します。

 

 

葛城古道

(なら旅ネット・奈良県観光公式サイトより)

https://yamatoji.nara-kankou.or.jp/18course/09naratabi-course/02west_area/j0akiaoyce/1day/

 

葛城山の麓をスタートして古代の豪族である葛城氏や鴨氏にゆかりのある古社をめぐります。

見どころとしては…一言だけお願いすれば叶う「一言主神社」、天孫降臨の舞台かもしれない「高天彦神社」(たかまひこじんじゃ)、全国の加茂神社の総本山「高鴨神社」など。

上記サイトのコースから南側にすこし足を延ばせば弥勒寺の「峯山百体観音」があり、百体の石仏が小山の参道に祀られていて独特の景色です。

 

 

山の辺の道

(奈良県ウェブサイト「歩く・なら」より)

南コース https://www3.pref.nara.jp/miryoku/aruku/dd.aspx?menuid=1195

北コース https://www3.pref.nara.jp/miryoku/aruku/dd.aspx?menuid=1160

 

奈良市春日山から桜井市三輪山まで青垣の山裾をいく古道。

山の辺の道というと桜井から石上神宮までの「南コース」を指すことも多いですが、石上神宮から奈良・春日山までの「北コース」もあります。元気な脚があれば南から北への一気通貫がおすすめ。

南からいけば早速の見どころは「大神神社」(おおみわじんじゃ)。シルエットの美しい三輪山そのものがご神体です。境内から石畳の道をとおって檜原神社へ。本殿も拝殿もない神社界のミニマリストです。

そこから纏向遺跡、景行天皇陵、崇神天皇陵などを経て石上神宮までが南コース。ぜひ古代史を勉強してから辿りたい。

古代のロマンを感じさせる南コースに対して、北コースはあまり観光地化されていない静かな散策路です。目立った見どころがあるわけではないですが、すこし疲れてきた脚で奈良市街をめざす道程を楽しみましょう。食べ物を補給するスポットは多くありませんので、手持ちのおやつが足りているか確認してすすんでください。

 

 

柳生街道

(奈良市観光協会ウェブサイトより)

https://narashikanko.or.jp/spot/others/yagyu-kaido/

 

春日大社でお参りした後は志賀直哉先生の旧居を見学して剣豪の里・柳生へ向かいましょう。

林のなかの苔むした「滝坂道」を進みます。空気がすんで清らかなところです。石畳が湿ってすべりやすいので気をつけていきましょう。ときどき石仏をながめながら「円成寺」へたどり着けば柳生の里までの中間点を超えています。円成寺ちかくには食堂もあり、補給に便利です。

この先はのどかな田園風景のなかを柳生の里へ。柳生石舟斎が真っ二つにしたという「一刀石」の先に「旧柳生藩家老屋敷」があります。このお屋敷は山岡荘八先生の別邸です。剣豪の道・柳生街道は文豪の道でもあります。

柳生の里からバスで奈良市街へ帰ることもできますが、運行本数がとてもすくない。脚が元気であれば「阿対(あたや)の石仏」をながめつつ笠置まで行って電車にのるという方策もあります。

 

 

この三つのコースはのんびり散策するのでもハイスピードで駆け抜けるのでも、どちらでも楽しむことができます。

ちなみに、いずれも不整地を含みますが登山道ではありません。