執筆者:札勘スイマー
2025年10月15日

7月の3連休、今年は私の誕生日にJリーグの試合が開催され、鹿島アントラーズはホームで柏レイソルとの上位対決が組まれていた。

自分の誕生日に約4時間半以上かけ鹿嶋市まで行き、そして敗戦した日には、私の新たな1年始まりが最悪になるという危機感があったが、サポーター仲間の強いお誘いに負け、今年3回目(うち一度は、国立競技場開催のホームゲーム)の鹿島アントラーズのホームでの試合に観戦に行くこととした。

私はいつもビジターでの応援を余儀なくされ、肩身の狭い思いをしているが、カシマサッカースタジアム(現メルカリスタジアム)では、周りを見渡すと鹿サポ(アントラーズのサポーターの愛称)だらけ!!最高に居心地が良いのです。

今回は上位対決であり、いつもの観戦より、私はとても気合いが入っていた。
少し時間に余裕があったため、スタジアムに到着する前、鹿島神宮で必勝祈願をすることにした。
試合当日に鹿島神宮を訪問することは初めてだったが、ユニフォーム姿の人達が沢山参拝に来ていた。また、対戦相手である柏レイソルのユニフォームを着用された人たちもチラホラ見かけた。

鹿島神宮の歴史は古く古文書では、神武天皇元年(紀元前660年)の創建と伝えられている。近代まで「神宮」と呼ばれていたのは、伊勢神宮、香取神宮、そして鹿島神宮の三社のみで、由緒と歴史の長さでは別格の存在である。祭神は武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)で、武の神として古くから、皇室や藤原氏の崇敬を受けてきた。
そんな由緒ある鹿島神宮には神様の使いとされていた鹿たちが飼育されている。本殿で参拝を済ませ、奥宮までの間にその鹿たちが暮らす鹿園がある。すると、それまで数頭しか外に出ていなかった鹿たちが私が檻の前に立つと、続々と小屋から出てくるのです!!これはとても縁起がいいのではないか!?と幸先の良さを感じた。

久々の鹿島神宮での参拝を終え、いよいよスタジアムへ。

前半5分鹿島アントラーズレオ・セアラ選手、前半39分鹿島アントラーズ植田選手のゴールが決まり、今日は勝てるかな!?と思ってしまいアントラーズ側皆が気を緩めたところ、前半43分柏レイソル小屋松選手のゴールで、2-1となり前半終了。

前半、無失点で終えれなかったことを悔やんでいると、後半開始からレイソルの流れに…。
アントラーズは耐える時間が長くなり、とうとう後半31分に同点ゴールを決められてしまう。そして、後半37分アントラーズはレイソルにPKを献上してしまったのだ。アントラーズの守護神GK早川選手は今年、日本代表にも選ばれるほどの活躍をしているが、PKは実力だけでは止められないものである。私は手を合わせ「神様・仏様・早川様、どうかゴールが決まらないようお願いします。」と拝んでいると、な、なんとレイソルの選手のシュートがゴールから大きく外れ失敗したのだ。

そこからの私たちアントラーズサポーターの声援と手拍子が一段と大きくなり、流れが一気にアントラーズへ傾いた。
これは、現地で観戦しなければ決して分からない雰囲気である。

そして、このまま2-2で痛み分けかと思われたアディショナルタイム終了間際。レイソルDFのミスを見逃さず、アントラーズの松村選手が勝ち越しゴールを奪取。上位対決は、最後まで攻守に走り続けた鹿島アントラーズの劇的な勝利で幕を閉じたのである。私は初めて座席の周りにいた見ず知らぬ人たちとハイタッチするぐらい熱狂していました。

その後、私の最高のひとときはまだまだ続いたのです。
グッズ売場でブラインドになっているインスタントフォトカードを購入すると、初めて自分の推しの選手である鈴木優磨選手を引き当てたり、この日、DAZNで解説者として来場されていた今、サッカー解説者では一番引っ張りだこである林陵平さんが目の前を通りすぎ、挨拶をすると返答してくれたりと驚くことばかり!!

新たな年齢の始まりが私にとってこんなに良いことずくめで、運を使い果たしたような感覚ですが、現時点で首位に立っている鹿島アントラーズ。9年ぶりの優勝となるよう残り4節、ベストを尽くしていただきたい!!