「笑う門には福来る」。
私の座右の銘です。大好きなとても大切にしている言葉です。
大変な時や辛い時も笑顔で乗り越えよう、笑顔でいればいつか報われる時が来る、そう思って笑顔でいる事を心がけています。
趣味で通っていたサークルで、とても上品で素敵な笑顔で笑われるご婦人に出会いました。見ているとこちらも優しい気持ちになるような穏やかで優しい笑顔です。誰に対してもその笑顔で接する様子や話してみるととても楽しい人柄に惹かれ、勝手に懐いていた私のことを「40歳年の離れた気の合う友人」だと言ってかわいがってくれました。
二人でお花見に行ったりおいしいご飯を食べに行ったりして親交を深めてきました。
いろいろな相談にものってもらいました。大きな挫折をしたとき、人間関係で悩んでいるとき。ネガティブなことばかり話す私に、「あんた、いい加減にしなさいよ。」「私の年齢になるまでこれから先40年生きなあかんのに、今からそんなことでどうするの。もっとしっかり前を見て歩きなさい!」と励ましてくれ、辛い別れを経験したときは「悪縁が切れたと思って喜びなさい。」と言って昆布を食べさせてくれました。
ご自身の話もたくさん聞かせてくれました。多趣味な方で、ダンス、芸術鑑賞、イタリア語と様々な習い事をしていて、その様子をとても楽しそうに話してくれました。
楽しい話ばかりではありませんでした。戦争を経験されていて、今でも子供の自分が空襲の時に防空壕に入れなくて泣いている夢をみること、ご家族とのこと、笑顔でいることの大切さに気づいたきっかけ、鏡を見て笑顔の練習をしていたこと。どうすればあんなに優しい笑顔で笑えるようになるのだろうか、と思っていましたが、いろいろな話を聞いているうちに、たくさんの辛い思いや悲しみ、怒り、苦しみ、喜びの経験があのとびきり優しい笑顔を作っているのだろうな、と思うようになりました。
今の私では到底無理ですが、これからいろいろなことを経験して、辛い思いも嬉しい気持ちも消化して、いつかあのような見ている人を幸せな気持ちにできる、優しい笑顔で笑えるような人間になりたいな、思っています。
私はサークルを辞めてしまったので、次に会える日はいつかわかりませんが、その時にはまたあの優しい笑顔で迎えてもらえるのかと思うと、今からとても楽しみです。