執筆者:文具愛好家
2025年07月15日

「あなたのストレス発散方法は何ですか?」
面接などでよく聞かれるこの問いに、私は「カラオケで熱唱することです。」と答えます。
嫌なことがあった時、落ち込んだ時、モヤモヤとした気分を紛らわせるために、お酒が呑める人はお酒を呑みに行ったりするのでしょうが、あいにく体質的にお酒が呑めない私は、ひとりでカラオケに行きます。
この話をすると、「えっ?!ひとりでカラオケに行くの?!寂しくない?」「カラオケって、何人かで行くもんじゃないの?」と驚かれるのですが、慣れれば全く寂しくはありません。
確かに、以前は営業職に就いていたこともあり、私にとってもカラオケというものは「大勢で行くもの」「コミュニケーションツールのひとつ」という認識でしたし、初めて1人でカラオケに行った時は「友達がいない可哀想な人とか思われないかな?」などと周りの目を気にしたりしていました。
そもそも私が1人でカラオケに行くきっかけとなったのは、父から貰った某カラオケ店の株主優待券だったのですが、使用期限が差し迫っており、友人の都合もつかず、「期限が切れたら勿体無いから1人で行くか…」となっただけで、決して初めからノリノリで行ったわけではなかったのです。
それが今となっては、自ら進んで1人でカラオケ(通称ヒトカラ)に行くようになったのだから、あら不思議。
実際に行ってみると「1人ならではの利点」がたくさんあったのです。
例えば、大勢で行くと一緒に行くメンバーによって「この曲ならみんな知ってるかな?」「この曲が歌いたいけど、この曲の方が盛り上がるかな?」など、曲選びに大変気を遣います。その点、ヒトカラなら、何の気も遣わず自分の好きな曲を好きなだけ歌えるのです。
特に、大好きなバンドのライブに行った後は、余韻に浸りながらそのバンドの曲ばかり延々と何時間も歌ったりします。
また、某テレビ番組の「カラオケで95点以上を出せば賞金1万円が貰える企画」を観てから一度使ってみたいなと思っていたカラオケの採点機能も、他の人がいると「点数が低かったら恥ずかしいな」と思って使えなかったのですが、1人なら気にすることなくチャレンジできました。
(余談ですが、実際採点機能を使ってみると、私のような何の音楽的習い事もしたことがない一般人では、91点や92点はコンスタントに出せても95点以上はなかなか出せず、この点数設定は絶妙なラインなのだな、と感心しました。)

「王様の耳はロバの耳」ではないですが、大きな声を出すことはストレス発散にとてもよいとの研究結果も出ていると何かの記事で読んだこともあります。
「歌うことは好きだけど、1人でカラオケに行くのは勇気が要るな…」と思っている方、ぜひ一度、ヒトカラにチャレンジしてみませんか?