事務職員のエッセイ

2020年03月15日
行く手を阻むもの - そう来たか!

またしても行く手を阻まれてしまった。
海外旅行に行こうとしていると、思いもかけないものに行く手を阻まれることがある。

ゲリラ豪雨や台風で飛行機が飛ばないことは、今や想定内。
ところが、まれに「えっ!そんなことが起きるか?」ということが起き、行く手を阻まれることがある。

たとえば・・・

ウユニ塩湖に行こうとしたときのこと。
美しい鏡張りの景色を見るなら雨季の1~2月の方が確実だが、雨季の終わりの3月初め頃を狙うとうまくいけば鏡張りと乾いた真っ白な塩の大地の両方が見られる。
ちょっと遅いかなと思ったが3月出発にした。正解だった。
もう少し早めにしていたら、大雪で関空では飛行機が飛ばない日があった。
危ない、危ない、セーフ。
大阪とはいえ、冬に大雪は一応想定内。レベル1ってとこか。

ウズベキスタンに行こうとしたときのこと。
旅行計画中にタシケントの市場で爆破が起きた。
単発的なものか??行くまでに1ヶ月以上あるし、このまま行っていいのか?
考えようによっては、警備が強化されていて逆に最も安全とも言える。
実際、行ってみたら、特に物々しい雰囲気もなく平和だった。市場も賑わっていた。
そう、結局行ったんです。これはレベル2か。

ロシアに行こうとしたときのこと。
モスクワからサンクトペテルブルグまで寝台列車レッドアロー号(赤い矢号)で移動する計画を立てていた。
絨毯も毛布も真っ赤。タオルもスリッパも真っ赤。アメニティセットも真っ赤。鉄っちゃんでなくても嬉しくなる。
楽しみにしていたら、旅行前にその線路が爆破された。
列車は動くのだろうか?レッドアロー号乗りたい!
心配したが、大規模なものでなかったのか、大事な路線なので急いで復旧したのか、私たちが出発するころには普通に動いていた。
セーフ。これはレベル3だな。

決して危ない国に行っているわけではない。
テロなんて今まで起きたことのない平和な国で突然起きたりするものだ。
今までにもバルセロナ、パリ、イスタンブール、バリ島などでも予期せず起きている。グアムや日本でも無差別殺傷事件は起きている。どこにいても同じだ。

2年前にスペイン、モロッコに行こうとしたときのこと。
記憶に新しい、台風21号による関西空港の浸水と閉鎖。
誰が、タンカーが衝突して関空への連絡橋が破壊され、空港孤立なんて事態を想定しただろうか。
9月の台風の被害は想定内。だから余裕を見て10月中旬出発にしたのだ。
それでも10月中旬にしていてよかった。なんとか直前に関空も連絡橋も復旧し、無事出発できた。
かなりのニアミス。これはレベル4だ。

このときは、これ以上の「えっ!そんなことが起きるか?」はもうないだろうと思っていたが、起きた。
まだあった。

新型コロナだ。
今までにもゴールデンウィーク前にSARSや鳥インフルエンザなど何かしらのウイルスが流行ることがあったので、春先にウイルスが流行る覚悟は一応していた。

新型コロナそのものもだが、多くの国にビザなしで入れる最強パスポートの日本のパスポートが、今はこれを持っているために多くの国で入国拒否されるのだ。
そして日本発着便の多くがしばらく運休。
後陣には、日本政府から海外渡航中止要請が出される準備もできて待ち構えている。
これは最高レベルのレベル5だ。

タンカー衝突だけでも「そんな、馬鹿な!」レベルで、これ以上のものはそうそうないだろうと思っていたのに、新型コロナによる日本人入国拒否、運休には「ほぅー、そう来たか!」と感動すら覚える。

これを上回るのは難しいぞ。
いや、まだある。巨大隕石落下で滑走路に穴があいて飛行機ストップ!がまだ起きていない。
どうせなら、「そう来たか!」と感心させてくれ、「そんな、馬鹿な!」と笑わせてくれ。

ただし、私が行く時には障害は消え去って、何事もありませんように・・・。

 

 

(後記)
執筆時現在(3月13日頃)はまだこんな感じでした。
その後、あっという間に日本よりもヨーロッパやアメリカの感染者の方が多くなり、日本人差別はなくなりましたが、どこへも行けなくなりました。(◞‸◟)

 

イスラム建築マニア