事務職員のエッセイ

2019年12月15日
異文化交流

前回のエッセイで、今年のお正月休みにスペインへ行き、あのサッカー界のスーパースター「メッシと遭遇!」というお話をさせていただきました。今回はそのスペイン旅行中、グラナダを訪れた際の印象的な出来事について書かせていただきます。

1月3日、スペイン滞在4日目、バルセロナからグラナダへ、ブエリング航空で向かいました。

このブエリング航空は、バルセロナを拠点とするLCC(格安航空会社)です。

この時、日本でもまだLCCに乗ったことがなかったのですが、まさか異国の地で搭乗することになるなんて、驚きです。

そして、この旅行中スペイン語は、Hola(こんにちは)、Gracias(ありがとう)ぐらいで乗り切り、あとは友人が持参したポケトークに頼ろうとしていた私にとって、機内アナウンスがすべてスペイン語で行われており、全く理解できない状況は、かなり不安でした。

しかし、最近「何か起きたらその時だ!」と変な度胸がついてきて、また、友達もいるから心強い。そんな不安もすぐに消え、おしゃべり好きな私たちは、機内でも次の行き先であるアルハンブラ宮殿のことやら、雑談に花を咲かせていました(笑)。

90分のフライトの後、グラナダに到着。

空港はグラナダ中心部から西へ15㎞のところにあります。バルセロナのエル・プラット空港に比べるとかなりこじんまりしていて、日本の地方空港よりもかなり小さく感じました。

夜にはまたバルセロナに戻らないとならないため、ゆっくり食事をする時間もなく、空港内の売店でサンドイッチ、シナモンロール、コーヒー、ミネラルウォーターを購入。飛行機が到着し、お客さんで長蛇の列が出来ているのに、店員さんは女性一人。一人で大変そうだなと同情するも私たちには時間がないので、少しは急いで欲しいな…と焦りつつ、精算し、即座に食べ終え、空港からアルハンブラ宮殿へはタクシーで向かうことにしました。

タクシー乗り場に行くとタクシーは1台しかおらず、その運転手さんは若い男性でした。

行き先を告げ、いざ出発したのですが、その運転手さんは、英語がかなり流暢なのです。話を聞いていると年齢は27歳、日本に興味があるのか、ずっと話し掛けてくるのです。まさか運転手さんがここまで話し掛けてくるとは思わず、頼りのポケトークを運転している人に向けるのもなぁ…と感じ、私たちは必死に会話を聞き取り、対応するのでした。

その会話の中で興味深い質問をぶつけられたのです。

「日本人は何故、髭を伸ばさないのか?」

確かにスペインでは髭を伸ばしている人が多く、また、日本のサッカー選手でも日本では髭を生やしてかったのにスペインリーグへ移籍すると髭を伸ばしているのをよく見かけます。

しかし、私は女性ですし、なかなか難しい質問を投げ掛けてくるなぁ…と、その場で少し考え込んでしまいました。

「最近ではオシャレで伸ばしてる人もいる。」

「日本では髭が無い方が清潔に見える。」

と伝えると、その運転手さんから、

「僕の髭は清潔だよ。」と言われ、

「そうですね…。」

と答えるしか無い始末。何でこんなに難解な質問をしてくるんだ!と思いながら、日本(大阪)の話に意図的に軌道修正したのです(笑)。

それから少し渋滞していこともあり、その運転手さんはずっと話し掛けてきました。

これもフリープラン旅行の醍醐味であり、現地の方と街中で多少、会話を交わすことがあってもここまでお話しすることもないので、貴重な経験ができたと思うことにしました。

最後にはお互いのInstagramをフォローし合うことに。また、帰国後も何度かダイレクトメッセージでやり取りをしていました。もしかしたら、その運転手さんが日本に来ることになれば、私が案内役になるかも。その時までに私の英語力を伸ばしておかなければなりません。

濃密な異文化交流を果たした後は、アルハンブラ宮殿観光へ。

栄枯盛衰を経た宮殿の歴史的重みを感じ、また宮殿内の細やかな彫刻に圧倒され、イスラム建築の神秘的な魅力に浸りました。

帰りはゴメレス坂を下り、お土産店を覗き、ヌエバ広場では男性がフラメンコを踊る姿を拝見でき、短い時間ながらもグラナダを満喫することができました。

今年も師走に入り、相変わらず忙しい日々を過ごしています。そして、このスペイン旅行から早くも1年近く経過しています。

今年の7月には鹿島アントラーズのお気に入り選手であった安部裕葵選手がFCバルセロナBへ電撃移籍しました。そんなこともあり、またスペインへ行きたい衝動に駆られています。次はいつ訪れることができるかな…?

札勘スイマー