事務職員のエッセイ

2020年10月15日
そもそも

猫が飼いたい。めちゃめちゃ飼いたい。犬も欲しい。できれば犬と猫、両方飼いたい。
もう何年もずっとそう思い続けているがなかなか実行に移せない。

理由は4つ。
1つ、住居がボロボロに?
猫を飼ったことがないので情報収集しているのだが、与えた爪とぎには見向きもせず壁紙や大事なソファで爪を研ぐという王道の猫あるあるが非常に恐ろしい。猫の性格によるのだろうがカーテンや網戸もよじ登られてビリっといくらしい。昔飼っていた犬だって椅子の脚をガリガリ噛んで歯型だらけにし、ぬいぐるみを振り回して喜んでいたから犬も相当あなどれない。よく吐くとも聞くし毛は抜け倒すし、無残な部屋を想像すると震える。
対策は色々あるようだが、一番カンタンなのは「気にしない」だそう。猫飼いはもれなく「ご主人さま」ではなく「下僕」になりさがるそうで、ソファを猫様に捧げるなんて朝飯前らしい。
難易度高し。

2つ、トイレを置く場所は?
猫はきれい好きなのでトイレをするたびすぐに掃除をしてあげたほうがいいとのこと。すぐに片付けられないのなら少なくとももう1つ用意しておくべきだそうだ。うちは狭く1個置く場所すらも見つけられないでいるのにさらにもう1個?!犬も飼ったら計3個。ひとつはあそこに置けたとしても残りは一体どこにー。
不可能に近い。

3つ、災害が起こったら?
自分たち人間の荷物のほかに彼らのケージと避難グッズまで持って、すばやく逃げられるだろうか?逃げられてもペットOKの避難所は数少ない。空きが無いか探し回ることになりそうだ。車を持っていないので車中泊もできないしどこかにテントを張れればいいのだが両手も背中も荷物でふさがるはずだからテントを運ぶ腕が足りない。万年腰痛もある。ペットと自分たち全員の命を守るには相当な覚悟が必要だ。
不安すぎる。

そして4つ、いつか別れが。
もう二度とあんな悲しい別れはしたくない。
耐えられない。

飼いたい衝動に駆られるたびこの自問自答を一通りこなし自ら諦めの境地に入っていくルーティンが出来上がっているのだが、最近飼えない理由がまたひとつ増えてしまった。

猫はどこにでも飛び乗るから、倒れやすいものや壊れやすいもの、食べてはいけないものを出しっぱなしにしてはいけないのだ。確かに猫の動画をあげているお宅はすごく整理整頓されている。みんな動画撮影用に綺麗にしているんだと思っていたが、そういうことか。
改めてうちの中を見渡してみる。溢れている。ものすごく溢れている。倒れやすいもの満載だしパンやお菓子の入ったカゴも常時出してある。私の部屋もしっかり溢れている。ブログが書けるくらい収納術を駆使したうえでのこのありさま、これ以上しまうところはもうどこにも無いのである。いかんぞ、このままでは猫様犬様を迎えられない。どうしたものかと断捨離の本を読んだら書いてあった。

「物を買う基準を「安い」にしてはいけない」
安いの大好き。その結果がこれです。返す言葉もございません。
「必要なのは整理整頓ではなく「処分」」
おっしゃるとおり。物が少なければ収納術も要らないのだ、まずは絶対数を減らさねば。
「あなたの物、他人にとっては全部ゴミ」
刺さる、これはぐさっと刺さる。他人になったつもりで部屋を見渡せばタダでも要らないってお断りするもの9割!ってどんな部屋ですか、、、。反省しかありません。

ああ、こんな状態じゃそもそも飼えないじゃないか。断捨離にどれくらいかかるんだろう。飼ってもいない妄想ペットの世話に頭を悩ます以前の問題でした。
ますます遠のくワンニャンパラダイス。わんことにゃんことモフモフ、ワシャワシャできるのは一体いつになるのでしょうか(涙)。

気まぐれシェフ