6年ほど前に買ったノートパソコンがWi-Fiと繋がりにくく、外出先で仕事するのに不便を来していました。
時々うまく繋がったりするので、何となく我慢していましたが、ストレスを感じるようになっていたので、ともあれ、パソコンを見に行くことにしました。
休みの日に家電量販店に出向き、そんなにスペックいいのでなくてよく、インターネットが繋がって、会議資料がみられる、あるいは、ちょこちょこ文書作成ができる、ただ、持ち運びがしやすい軽めのものがないかな、と探していました。
やっぱり今持っているパソコンの後継機らしきものがいいかな、と思っているところへ、ちょうどいいタイミングで若い店員さんが話しかけてくれました。店員さんが話しかけてくれるタイミングって、早すぎても、「まだいろいろ考えているところや」となるし、遅いと、「不親切やな」と思ってしまいがちです。でも、その店員さんは、こちらの「そろそろ話聞いてほしいな」と思っている心の内が分かっているかのようなタイミングで話しかけてくれました。
自分のニーズを伝えると、「これかこれですね」と言われ、自分が思っているのと、もう一つの機種を提案してくれました。
どうしてWi-Fiが繋がりにくいか、聞いてみると、「メモリの大きさの可能性もありますね」ということでした。6年前よりも標準的にメモリ数が増えているとのことで、これには納得。
少し迷いがあったものの、やはり買い替えることにしました。私が重視している持ち運びやすさの点では、「もう一つの機種」の方がいいのですが、値段は3万円ほど高い。
ただ、ポイントやらなんやらで、結局は「15,000円の差で、利便性を享受するかどうかですね」と言われ、これにも納得して、この少し高い「もう一つの機種」の購入を決めました。自然な感じで、いいセールストークにいい感じで乗せてもらった気がしました。
そして、各種設定についての相談と支払いについての説明を受けに、カウンターに行き、別の店員さんから説明を受けました。
設定については結局お任せパックみたいなのを頼みました。自分でできることもあるかもしれないと思いつつ、過去の履歴を見れば、前回もそうしていたようです。
とそこまで首尾よく進んで、いよいよ支払いという段になって、困りました。
ポイントのスマホアプリにログインしようとしても、全くうまくいかないのです。ポイントがたくさん付いてそれを使えば実質安くなる、というのが購入の決め手だったので、割合大事なことでした。電話番号をいえば、会員番号はその店で調べてくれるし、暗証番号も考えられる限りの暗証番号を入力しました。
それで、スマホ売り場の人も呼んできて、さっきパソコンを進めてくれた人も来て、総勢4人の店員さんが、あーでもない、こーでもない、この画面が出てくるのは初めてだ、と大騒ぎになってきました。本部の問い合わせ番号にも電話して、オペレーターの人も巻き込んでしまいました。
結局、そのログインしようとしていたアカウントは家族のメールアドレスで作っていたということが判明し、それでうまくいかなかったのでした(なぜうまくいかなかったか、今もよくわかっていませんが)。
それで、新規の会員として、登録して、無事、ポイントを得て、それを割引に使ってパソコンを買うことができました。
30分くらい大勢を巻き込んで、すったもんだしていましたが、所期の目的を達成して、店員さんたちも私も、よかった、よかった、スッキリしたと笑顔で別れることができました。
ああ、若い親切な店員さんたちでよかった、ちょっといい出来事だったな、と細やかな喜びをかみしめていましたが、よく考えると、私が、ログインするアカウントをきちんと把握していなかったのが原因なので、一言、ご迷惑をおかけしました、と謝らないといけなかったな、と後になって気が付きました。
店員さんたちはきっと、何や、あのおっさんは、と言っていたことでしょう。
ちなみに、この日は私の55歳の誕生日。ちょっと素敵な一日になりました。