チケット不正転売に禁止法!!

 喜田 純章

2019年09月15日

<ポイント>
◆令和元年6月14日からチケットの不正転売に罰則
◆規制対象となるチケットには条件あり
◆リセールについては興行主側に確認を

大人気アイドルのコンサートをはじめ、世間には様々な人気チケットが存在します。ファンの方は極めて高倍率の中でそのチケットを入手してお目当ての有名人を見る日を楽しみにしています。しかし、それ故に、チケットを入手できなかった人を狙って初めから高額での転売を目的にチケットを入手しようとする人がいて、かねてよりかかる事態が問題視されていました。これを放置すれば、心から彼らのパフォーマンスを楽しみたい人が、単に金銭目的の人に正当な額以上の金銭的負担を強いられ、かつ、パフォーマーには何のメリットもないという不公正な事態が生じてしまいます。

そこで、昨年12月に「特定興行入場券の不正転売の禁止等による興行入場券の適正な流通の確保に関する法律」が成立し、今年の6月14日より施行されました。

具体的な規制内容は、興行入場券(それを提示することにより興行を行う場所に入場できる証票)であって、不特定または多数の者に販売され、かつ、(1)興行主又は興行主の同意を得て興行入場券の販売を業として行う者(興行主等)が販売時に興行主の同意のない有償譲渡を禁止する旨を明示し、かつ、その旨を当該入場券の券面等に表示し、(2)興業が行われる特定の日時及び場所並びに入場資格者又は座席が指定され、(3)興行主等が販売時に入場資格者又は購入者の氏名及び連絡先を確認する措置を講じ、かつ、その旨を当該入場券の券面等に表示しているものを「特定興行入場券」とし、興行主の事前の同意のない特定興行入場券の業として行う有償譲渡であって、興行主等の当該特定興行入場券の販売価格を超える価格をその販売価格とするものを「特定興行入場券の不正転売」と定義し、かかる不正転売をした者について1年以下の懲役若しくは100万円以下の罰金又はその併科がされる、というものです。ちなみに、「興行」とは、映画、演劇、音楽等の芸術及び芸能又はスポーツを不特定又は多数の者に見せ、又は聴かせること(国内の興行に限る)とされています。

あくまで規制の対象は上述の要件に当たるチケットであるため、無料で配布されたチケットや、転売を禁止する旨の記載のないチケットなどはここにいう特定興行入場券にはなりませんので規制の対象外となります。

せっかくチケットを手に入れても急用で行けなくなるなどのケースも想定されますが、その場合は一度興行主側に問い合わせて対応を検討されてはいかがでしょうか。興行主の事前の同意を得ている正規のリセールサイトが用意されていることが多いと思われます。