執筆者:イスラム建築マニア
2016年05月15日

GWにブルネイに行ったので、個人旅行者のための役立つ(かもしれない)情報をいくつか。

ブルネイのイメージは、小国ながら石油に恵まれたな王国で、有り余る富を国王が国民に還元し、税金なし、病院、学校は無料、街はきれいで整然としていて近代的なきちんといた国家というものでした。
学校が無料まではそのとおりですが・・・

ちょうどその少し前にブルネイに行ったという者2名から話を聞くと、
「ブルネイほど時間にルーズな国はない。ロイヤルブルネイは必ず遅れる。定時に出発することはまずない。職員は、時間ぎりぎりでもゆったりしたまま」というものでした。
きっちりした金持ち近代国家ではないのか!?
きっとゴージャスな飛行機に違いない、とマレーシアからの便はロイヤルブルネイにしたのに・・・

さて、そのロイヤルブルネイでさっそくブルネイの洗礼を受けました。
夜9時発、深夜着でもともと遅い便なのにさらに2時間遅れでした。機内も特にゴージャスではありません。やられました。
ちなみに帰りの便は定時に出発しました。必ず遅れるわけでもないのでかえって読めません。
アドバイスその1は、「ロイヤルブルネイは読めない」です。

私たちが1日目に泊まったザ゙・キャピタル・レジデンス・スイーツは、深夜1時過ぎに着いても空港から無料送迎付きでした。そしてこんなに遅いのにさっさとホテルに向かわず、どうも深夜にぐるぐると市内案内をしてくれているようです。暗いし、眠いし、今説明されても・・・と思いますが、宿泊者全員へのサービスなのでしょう。時間はおかまいなしです。
観光するにもこのホテルの無料シャトルバスは便利です。いくつかのコースで巡回していて、コース外でもリクエストすれば寄ってくれます。同乗したおばちゃんのリクエストでカレー屋前にも止まりました。私たちが2日目に泊まる遠く離れたエンパイアホテルも無料シャトルバスで行けました。タクシーだと3500円くらいかかります。
アドバイスその2は、「ザ・キャピタル・レジデンス・スイーツは、部屋はイマイチだけど、ホテルの無料シャトルバスが超便利で超オトク!夜は空港の銀行が閉まっているので、深夜に着く人には特におすすめ」です。

オールドモスクですが、午前、夕方、晩と何度も時間を変えて行きましたが、お昼前は中のドームの天井に上から光が当たり、天井のアラビア書道の書かれた青いステンドグラスがとてもきれいです。太陽の位置が低くなると、ドームは暗くなり天井のステンドグラスは見えません。そのかわり夕方になると今度は中の正面のステンドグラスに光が当たりきれいです。でもこれは普通のステンドグラスです。天井の方が断然きれいです。晩はライトアップされていて外観がきれいです。
アドバイスその3は、「オールドモスクは時間を変えて行くべし。1度だけならお昼前がおすすめ」です・

ニューモスクの中は時間による違いはないでしょう。
ニューモスクのライトアップはオールドモスクより鮮やかできれいです。先にこちらのライトアップを見るとオールドモスクのライトアップがしょぼく見えるかもしれません。
アドバイスその4は、「オールドモスクのライトアップを見てからニューモスクのライトアップを見た方が2度感動できる」です。

水上集落の観光は、水上タクシー乗り場へ行くと、鯉のようにボートが集まってくるので、簡単に観光に行けます。上陸して集落を歩くこともできます。
そのままボートで川をどんどん下って(上って?)いくとマングローブの森に入るので、マングローブまで行きたいと頼むと追加料金で行ってくれます。
但し、テングザルを見るなら早朝か夕方に行きましょう。暑い昼間にサルはいません、さらにテングザルが見れるかどうかは、ほぼ見つける眼力にかかっています。
居そうな所をよく知っていて、遠くから少しの葉っぱの揺れや音からでも見つける、目のいい慣れたガイドが居た方がよいでしょう。
マングローブまで普段は行かない船頭さんのボートで昼間に行っても見れないかもしれません。
アドバイスその5は、「テングザルは割高な現地ツアーでほぼ確実に見るか、自力で安くボートで出かけ、見れるかもしれないけど見れないかもしれないに賭けるか」です。

レストランですが、オールドモスクやヤヤサンコンプレックスのある地区よりも、ニューモスクやサ・モールのある地区の方が断然充実しています。タクシーで出かけるときは待っててもらうか、時間を言って迎えにきてもらうか、名刺をもらっておいてレストランから電話をかけてもらうようにしましょう。
タクシーは街中で40台ほどだけです。流しのタクシーはいません。ザ・モールの前ですらタクシーなんていません。バスは早い時間に終わってしまいます。
アドバイスその6は、「タクシーで出かけたら、必ず帰りの予約をし、名刺をもらえ」です。

最後に
ブルネイの空港ですが、小さな空港で国際空港なのにみやげ物屋がひとつもありません。
アドバイスその7は、「みやげものを空港で買おうと思うな」です。


▲ブルネイのオールドモスク