執筆者:昭和芸能デスク
2015年08月15日

レモンの木を育てているエッセイメンバーのイスラム建築マニアさん。
話を聞いて、何も育てていない私はいつも羨ましく思います。
そこで、ひとつ。昭和芸能デスクらしく、ドラマの話を。

ドラマファンを育てるには、まずドラマがすくすく育つ環境づくりから。
それには子どもは欠かせません。
視聴者として、子どものうちから取り込むのが肝心です。

1 夏休みは、子ども向けのドラマを放送する
新聞のテレビ欄を見ると、高校野球などスポーツ中継を除いては、朝から晩まで情報・バラエティ番組一色です。
各地のいろんな情報も大切ですが、ドラマファンとしては、もっとドラマの友を増やしてほしいもの。
特にこの時期、せっかく休みでごろごろしている未来のドラマファンをみすみす逃していそうです。

2 子どもがたくさん登場もしくは子どもが主役のドラマを放送する
子どもはより自分と年の近い人物に興味を抱くものです。
振り返ってみると昔は、『チャコちゃんケンちゃん』シリーズや『あばれはっちゃく』など子どもが主役のドラマが数多くありました。

3 少年少女向けには、コメディと冒険ものやメルヘンものを
子どもには、やはり「子どもらしい」内容のドラマを見てほしい!
放送時間も重要なポイントです。
子どもの生活時間帯に放送してこそ未来のドラマファンにアピールできます。
残念なことに、最近の傾向として、ドラマは夜9時、10時台や深夜枠に偏ってきているように思われます。
夕方や食事時など気軽に子どもが見られる時間帯が狙い目。
思えば、『コメットさん』や『西遊記』(堺正章主演)もちゃんと早い時間帯に放送されていました。

4 『月曜ドラマランド』の復活
若者ドラマの象徴にもなっている、いわゆる『月9』といわれるドラマ放送枠。
その前身ともいえるのが月曜夜7時半放送の『月曜ドラマランド』。
この存在なくして、今の『月9』は成立しなかったのではないかとさえ思っています。
1話完結の1時間半程のドラマでしたが、週替わりに出演者も変わり、主に当時のアイドルが主演していました。
大人からすると、やや学芸会風で子どもっぽさも否めませんでしたが、子どもや年頃の少年少女たちが見るのには十分な内容だったと思います。
この『月曜ドラマランド』があったおかげで、やがて、これに飽き足らない大人や少し背伸びしたい子どもたちが『月9』の視聴者となっていったのではないでしょうか。

というわけで、ドラマファンとして完全に取り込まれた私なりのドラマファンの育て方でした。