今年の夏、星空観察をするため長野県阿智村に家族で行ってきました。
2006年に日本一星空がきれいに見える場所として認定された「富士見台高原ヘブンスそのはら」。
星空は人里離れた高い山から見ればどこも同じでしょうが、折角行くなら日本一がいいかなと。
それに山頂ではガイドさんが星空の説明をしてくれるそうで、ゴンドラ代含めて結構な値段でしたが奮発しました。
行った時期はちょうど線状降水帯が各地で発生し、不安定な天気が続いていました。
家族全員が休暇を合わせて行くものですから、旅行の日程は変えられません。
数週間前から阿智村の星空指数をチェックするものの、星空指数10の“見られたらかなりラッキー”がほとんどでした。
いざ「天空の楽園ナイトツアー」へ。
大阪を出発する時少し雨が降りましたが、あとは快晴。
旅といえば温泉がつきものです。
高原近くの昼神温泉にチェックインし、夜に備えます。
夕食を早めに済ませて、バスでゴンドラ乗り場まで移動します。
ホテルに着いたときは良い天気でしたのに、移動中また小雨が降ってきました。
「かあさんは雨女やなあ」と息子に言われる始末。
この旅行を言い出したのは私です。
(どうか山頂は晴れますように・・・)
ゴンドラに15分乗り標高1400mまで上がります。
輝く星空を寝転がって見るとのことですので、大きなブルーシートをわざわざ購入し持参しました。
そこは、広い芝生の高原でした。
雨は降っていませんでしたが、曇り空のため星は全く見えません。
それでも、少しは期待して重かったシートを広げ場所取りをしました。
20:30には設置された照明が消され真っ暗になるとのこと。
息子はカメラを設置し、準備万端。
シートに寝転がりながら一向に何も見えないとボヤいていたところ、なんと上弦の月が雲の切れ間から申し訳なさそうに顔を覗かせてくれました。
カウントダウンが始まり、いよいよ消灯。
ガイドさんによるエアー星空観察の始まりです。
レーザーポインターで、まず夏の大三角形を説明してくれます。
南北に流れる天の川はなんて大きいのでしょう・・・。
まるで見えてるかのように夏の星座を順番に指してくれました。
私は、満天の星を見ようとわざわざ遠いところ来たのです。
重たかったブルーシート、買うんじゃなかった。
おまけに帰りのゴンドラの外は霧で真っ白、怖かった。
雨こそ降りませんでしたが、上弦の月を少しだけ見るナイトツアーでした。
それでも涼しい高原で寝っ転がったのは気持ちよかったなあ・・・。
息子曰く、「かあさんには悪いけど、山に登ったとき満天の星や雲海はよく見えたよ」
そう、夫と息子たちは学校の夏休みに毎年のように北アルプスに出かけていました。
もう見飽きたのか夫はツアーに参加せず、温泉で寛いでいました。
次回は、新月で星空指数が大きい日にひとりで見に行くことにしようと心密かに誓ったのでした。