執筆者:昭和芸能デスク
2014年02月15日

テレビウォッチャーとしてここ2年程注目して気に入って見ている番組のひとつに、漫才の姉妹コンビが毎週ゲストとともにただひたすら買い物をするという画期的な?番組があります。
本当に買い物をするだけで60分番組が過ぎてしまい、そこの町の様子や働いている人たちにスポットを当てるというわけでもありません。
町やお店の歴史取材も、街頭インタビューなどもなく、本当に買い物をするだけです。
他人の買い物の様子を見るだけなのに何がいいかというと、商品宣伝番組のようにこれみよがしの商品説明や売り手の販売口上がないことと、これもまたテレビにありがちなスポンサーに気を遣った素振りや、商品名や店舗をぼかしたりすることがないことです。
これが自然な買い物の雰囲気を醸し出し、視聴者である私も買い物について行っているようで、純粋に買い物の様子を楽しんでいます。

また、MCである姉妹の漫才コンビは、芸能人というよりも生活者としての視点で終始買い物をしているので、番組内で買われる品々の印象が、通販番組などで商品性能や効能を謳うものよりも逆に説得力を帯びて、こちらの購買意欲がそそられます。
姉妹が実際に使ってみてよかったといったコメントを聞くと、なんとなく真実味が感じられ、番組を見た後は『自分も近くのお店に行ってあれを買ってみよう』という気になるのです。
買い物のロケ地も、大阪を中心に商店街やどこにでもあるドラッグストア、ショッピングモールなどが大半ですし、実際に買っていく物も洗濯洗剤やキッチン用品といった日用雑貨が主なところも親近感がわく理由です。
ドラッグストアに行った際には『そういえば番組でこれを買ってたなあ』などと思い出し、買う予定はなかったのについつい購入してしまったということもしばしばです。

そんなこんなで、日頃から買い物をしているにもかかわらず、『最終値下げ』、『60%OFF!』、『70%引き!!』といった文字に弱い私は、この冬のセール商戦にもまんまと乗っかり、『これを買っても正規の1着分にも満たないんやし』と自分に言い訳をしつつ、洋服を数着買ってしまいました。

この4月からの消費税増税にともない、3月末までにいろいろ物を買ってしまおうという人もどんどん出てくるでしょう。
通勤・通学はICカードだと直接関係ありませんが、定期券も含め電車やバス、飛行機代の切符などは、やはり3月末までに買う方がお得のようですし、国内旅行も増税前にと計画している人も多いかもしれません。
そういう私もご多分に漏れず、『大きな買い物はともかく、保存がきく日用品はいくらあってもいいのだし』などと来月は消費税アップを言い訳にまたいろいろ買ってしまいそうです。