執筆者:イスラム建築マニア
2014年05月15日

近くの植木市でレモンの苗木を衝動買いしてしまいました。2年めくらいの小さな木です。
今まで、ガーデニングも、部屋に観葉植物やサボテンを置いたこともないのに、急にレモンの木が欲しくなり、気がつけば自転車のカゴにはレモンの苗木が・・・・。

店のおじさんに「鉢植えで、植え替えをしないんやったら、鉢は最初から10号くらいで、土は普通に赤玉中心に腐葉土でいいんちゃうか。」と言われました。
10号?赤玉?すべて初めて聞く言葉です。とりあえずこの言葉をしっかり覚えて帰りました。

さて、ここから私の園芸の勉強の始まりです。私にとって初めての分野です。
まず、植木鉢のサイズが号数で表されていて、号数×3cmが鉢の直径であることがわかりました。
なるほど、10号は直径30cmの鉢のことか。おじさんの言葉がわかってきます。
そこで、レモンのために、ネットでおしゃれなテラコッタの鉢を見つけて買ってやりました。日当たりのいいバルコニーがレモンの居場所です。

赤玉の意味もわかってきました。土には黒土、赤玉土、鹿沼土、真砂土・・・と種類があり、それぞれ保水性やアルカリ性の度合いなど特徴があるので、植物によって向いている土が違うのです。
柑橘類専用に最適にブレンドされた土が売られていたので、初心者の私は、まずはそれにしました。

「植え替えをしないんやったら」の意味もわかりました。鉢は、その植物の根の大きさにあったサイズがよく、私の買った苗木はまだ小さいので、本当はもう少し小さいサイズの鉢でしばらく育て、大きくなったら大きな鉢に植え替える方がいいようです。根の割に鉢が大きすぎると、下の土が乾きにくく根腐れの原因になります。

風も強いと葉がこすれて、そこから細菌が入って葉が傷むので注意が必要とのこと。
ホームセンターで透明ビニールやブロックを買ってきて、雨風を和らげるためのカーテンも作りました。

近所の花屋では、果物は基本的に、朝日を当てて西日は当てない方がいいこと、だから果物畑は山の東側斜面に多いことを教えてもらいました。なるほどー。
早速、西日が弱まる工夫もしました。
どんどん新しい知識が増えてきます。最近は、電車の中では専らレモン栽培の本を読んでいます。

そして、良い実をつけるためには、枝を切ったり、葉を間引いたり、剪定が大事であることも知りました。
育っている枝を切って短くするのは、初心者には勇気が要ります。剪定の勉強は来年の春までの課題です。

また、枝がぐんぐん伸びると、私のような初心者は、よく育っているようで嬉しくなりますが、ぐんぐん上に向かって樹勢が強いと実を付けないらしく、そんな場合は、枝の分かれ目で、枝を左右に紐で引っぱって勢いを止め、横に広がるように落着けると実がなるようです。
人間(特に男性)でも、イケイケで突っ走っているときは、子作りなんて考えていないけれど、勢いを止めて家庭に落ち着かせえると子供が生まれる・・・。みたいで何だか笑えます。
剪定時期も、まだ寒く木が寝ている時期(3月頃)が良く、暖かくなって木が活発になってから切ると、枝が傷むそうです。麻酔の効いている時に切ってやらないと痛がる・・・。何だかこれも人みたいです。

犬を飼ってから、犬も人間も同じ動物なんだと思うようになり、動物すべてがかわいくて仕方なくなりましたが、今回、レモンを育てて、植物も人間と同じ生き物なんだと、植物に対してもかわいく思えるようになりました。

今は、まるで子育てのように、良い木に育つよういろいろ勉強しています。
少し葉っぱが黄みがかっても、葉の表面だけの場合、両面の場合、葉脈が黄色い場合などで、日照不足、水不足、栄養不足、土のアルカリ度が強すぎる場合、日差しが強すぎる場合など原因はさまざまなこともわかってきました。
肥料の種類や与え方だけでも勉強しだすと奥深いものです。

今、まさに我が家のレモンが紫色のつぼみをつけ始めています。
衝動買いの園芸初心者ですが、今のところ勉強は合格点に達しているみたいです。