事務職員のエッセイ

2020年11月15日
釣果100匹超也!

最近になって、息子が釣りを始めました。
もっぱら大阪湾の岸壁からの釣りですが、朝出かけたら、夕方まで帰ってきません。
休日はエアコンをかけ、ゲームばかりしていることを思うと、いい趣味を持ったと親としては内心喜んでいます。

猛暑の日も出かけていましたが、海風は結構涼しいそうです。
一度全身真っ黒になって帰ってきましたが、さすがに日焼けがひどく、ヒリヒリして眠れなかったとのこと。
次からは、麦わら帽子に、長袖、長ズボンに身を包み完全防備で出かけるようになりました。
しかし、よくまあ一日中釣り糸を垂れて過ごせるものだと感心してしまいます。

数十年前のことですが、夫と子供たちで船釣りを楽しみ帰宅するなり、留守番の私は魚の入ったクーラーボックスを押し付けられたことがあります。
あんなしんどいことは、もう勘弁願いたい。
息子に、釣りをするのなら、釣った魚は自分で捌くことを約束させました。

初日は南港の釣り場に行ったそうです。
釣果は、小サバ数十匹と小アジがほんの少し。
夏場の釣りは、釣った魚が腐らないよう、氷締めにして持ち帰ります。
サバは青々として、目は黒く鮮度は抜群でした。
しかし、南港で獲れた魚ですので、食べることに少々抵抗がありました。
まず、ボウルに塩と魚を入れヌメリを取り、よく水洗いします。
次に、頭を取り、内臓の処理をします。
何せ、真夏の台所。
暑さで魚が傷まないよう、流れ作業で速やかに下処理しないといけません。
小サバはフライ用に開きにしました。
息子は、アジのなめろうが食べたいと、ミニサイズなのに三枚におろし皮を剥いでいます。
動画で包丁さばきを勉強したようです。
初めてにしては、なかなかの腕前です。
揚げたてのフライ、なめろうとどちらも全く臭みもなく、美味しく仕上がりました。

ある日、何の魚かわからないけれど、50㎝以上ある魚を釣ったと、写メを送ってきました。
ボラに似ているような、でも私が子供のころ食べた記憶なので定かではありませんでした。
ちょうど釣り場に来ていた釣り情報の担当者にボラだと教えてもらい、この魚は臭いので食べるものじゃないと言われたそうです。
ボラに関しては、私も知人にボラは食べるものじゃないと言われ、反論した思い出があります。
私の亡き祖父は、趣味でよく船釣りに行っていました。
吉野川(徳島)のボラは、全く臭みがなく、寒ボラのみそ漬けは好物でした。
あんな美味しい魚を外道呼ばわりするなんて、食べたことがあるんかいと言いたい!
折角釣りあげても普通はリリースするらしいですが、息子は持ち帰りました。

さて、クーラーボックスの蓋を開けたところ、全く臭みなし。
念入りにウロコやヌメリを取り、内臓を傷つけないよう取り出しても、臭みなし。
どの部分が臭いのだろうと、親子で不思議がりながら処理を進めました。
大きな柵ができあがりました。
少しは刺身にして、恐る恐る味見しましたが、まるでタイのような味。
後は、唐揚げにしましたが、全く臭みもなく美味しかったです。
後日釣り場で出会った釣り人にその話をすると、その方もボラは美味しいよとのこと。
たまたま釣りあげた場所の環境が良かったのでしょうか。
息子は、次回は本命で、ぜひ寒ボラを釣りたいと意気込んでいますが・・・。

ところで、釣りに行く日は、こちらも期待して食材の準備をしていても、残念ながらボウズの日があります。
また、いろんな釣り場に行っているようで、珍しい魚が獲れる時もあります。
大阪湾の南の方では、シマダイ・スズメダイ・キス全てミニチュアサイズが数匹。
南港より水がきれいだからでしょうか。

釣りを始めて4ヵ月の間で、釣果100匹超が数回あります。
イワシ69匹、サバ23匹、アジ19匹にチヌとガシラ4匹ずつ。
大漁の日は下処理で大忙しです。
小イワシは料理バサミで頭を落とし、手開きでオイルサーディン用。
小サバは開いて一夜干し用、小アジは南蛮漬け用と、親子で3時間近く台所で立ちっぱなしの作業になります。
さすがに100匹も持ち帰ると、下処理にうんざりするので、最近では、釣り場で出会った人にお裾分けしたり、息子のそばでおこぼれを待っている野良猫にあげたりと
セーブして持ち帰るそうです。

ちなみに、毎回干物やオイルサーディンを作っているので、親子共々魚料理の腕が上がってきました。

カルメン