執筆者:カルメン
2022年05月15日

帰宅が遅くなってしまい、慌ただしく晩御飯の準備をしていた時のことです。
早炊きコースで炊飯器のスイッチを押したところ、エラー音が鳴りました。
釜をセットしなおし、再度スイッチオンしてもエラー音が鳴るばかり。
忙しいときに(なんでやねん)。
仕方なく取扱説明書のエラーコードを調べてみると、蓋の開閉センサーの具合が悪いようでした。

ご飯が炊けない!
どうしようとあたふたしているとき、ふと以前母が使っていたご飯専用の土鍋があることを思い出しました。
それは、蓋が耐熱ガラス製で、炊けてきたら笛が鳴る仕組みの土鍋です。
急いでいたので、水加減は適当に。
土鍋なので最初から強火で炊き、15分くらい経ったころでしょうか、ピーと笛が鳴り始めました。
もうすぐ炊けるよの知らせは、うっかりしてても大丈夫、大助かりです。
ガラス製なので、蓋を取らずとも泡がブクブクと出ていることが分りました。
ご飯が炊ける様子を見るのは初めてでしたので、こんなにも泡が出るのだと驚いてしまいました。

蓋から中を覗くと、まだ水っぽいようでしたが、火を消し蒸らすこと15分。
蓋を開けると、いい匂いがして上手く炊けていました。
鍋底にはおこげが少しでき、初めてにしては上出来な炊き加減でした。
急なことでしたが、土鍋で炊いたご飯は、炊飯器と比べ甘くてとても美味しかったです。

子どもの頃、実家は「おくどさん」と呼ばれていたかまどがあり、そこでご飯を炊いていました。
はじめチョロチョロ、中パッパ、赤子泣くとも蓋取るなという言葉がありますが、上手く炊くには火加減が大事でした。
その後炊飯器を使っていた記憶がありますが、お風呂はまだ薪で沸かしていた時代です。
何をするにも時間と労力がかかり、家事も一苦労だったことでしょう。
家電製品が充実している現在の生活は、ほんとうに楽をさせてもらい有難く思います。

さて、最近の炊飯器は、より美味しく炊けるように改良された商品が毎年出ています。
価格も結構高価なものがあり、そのような炊飯器で炊いたご飯は一体どれくらい美味しいのでしょうか。
一度は味わってみたいものです。
その一方で、味にこだわる土鍋派もいらっしゃるようで、いろいろな形の土鍋が売られています。
火力調整なしで炊ける土鍋は案外扱い易いことがわかったので、わが家も土鍋に変えようか検討中。

その後炊飯器の修理はしましたが、今でも土鍋ご飯を楽しんでいます。
ただし、2合炊き用なのが少々不便ではありますが・・・。