執筆者:カルメン
2021年05月15日

以前からずっと興味を持っていたDIY。
それでもなかなか行動に移せず躊躇していました。
いろいろ工具を買い揃えないと無理だし、電動工具は使い方も知らないし・・・。
しかしこのご時世、元気なうちに何でも挑戦しておかないと。
手始めに木工を習うことにしました。

電動工具の使い方を教わりながら何か簡単な物を作りたいと思っていましたが、
なんと土日の教室は、ノミ・ノコギリなどを使う本格的?なコースで、1回3時間の作業で10回で仕上げるそうです。
初めての作品はスツールと決められていました。
ノコギリは、小学生の時に工作の授業で糸ノコを使ったことがありますが、ノミに至っては全く初めてです。
また、製作の後半にはカンナも使うそうです。
まるで、大工さんの見習いにでもなったような気分です。

ワクワクの初回。
最初に道具の種類が書かれた一覧表をいただきました。
ほとんどが初めて聞く道具です。
墨付けといえば、大工さんが墨ツボと糸でバシッと線を引くものと思いきや、シラガキという小刀みたいな道具で目印をつけるそうです。
早速、スコヤという直角定規と直定規を使い、シラガキで練習用の角材に四面ぐるりと線を引きます。
シラガキを持つ右手に力が入りすぎて、スコヤを押さえる左手が動いてしまい、まっすぐに線が引けません。
1回で線を引こうとせず、2、3回引いて印をつけましょうと講師のアドバイス。
鉛筆だと簡単ですが、なかなか上手くできません。
次は、毛引きをいう道具を使い、材料の端から平行に印をつけていきます。
二つの手道具の使い方を教わり、いよいよホゾを作ります。
凸型と凹型に加工されたものを差し込んで接合する手法で、凸型をホゾ、凹型をホゾ穴と言うそうです。
ホゾの寸法通りに、シラガキと毛引きで印をつけ、いよいよノコギリの登場です。
両刃ノコギリと胴付きノコギリを使い分け、印の線を切っていきますが、切り始めは刃が動かず焦りました。
角材をしっかり押さえている左手の指がとても疲れます。
これまた力の入れ過ぎだそうで、講師のお手本とはノコギリを引く音が違います。
そんなこんなで初回の作業は終わりました。
結果寸法通りに仕上がらなかったホゾ。見本のホゾ穴に挿したらユルユルでした。
ノコギリのアサリ(刃のギザギザ)の厚さ分切り過ぎたようです。
墨線のほんの少し外側を切らないとだめとのことで、失敗に終わりました。

2週目。
前回に引き続き、今度はホゾ穴を作ります。
ここで、ノミとゲンノウと言うハンマーの登場です。
シラガキと毛引きを使い、寸法通りの墨線を付けます。
ノミの刃を墨線より少し内側におき、ゲンノウで強く叩き垂直に刃を入れます。
まず、講師がお手本を示してくださいますが、思い切り強く叩くのにはびっくりしました。
縦に刃を入れると、今度は斜めに刃を入れていきます。
深さ20mmの穴を掘るのですが、時間内には15mmの穴を掘るのがやっとでした。
ゲンノウで強く叩くとき、ノミを持つ左手を間違って叩かないよう集中して作業を続けました。
やっと終わったとき、握りしめていた左手がこわばってなかなか開けませんでした。
どれだけ力んでいたのやら・・・。
それでも、初めてにしては上手にできたと講師に褒めてもらえました。
後半は復習時間となり、何でも構わないので今までに習ったことをしてくださいと言われました。
ホゾに再度挑戦。
今度は墨線のすぐ横を切るのことに集中し、途中何度も力を抜いて作業をすすめていきました。
なんと見本のホゾ穴に少しきつめでしたが、入りました。
最後に、スツールの材料を配っていただき、いよいよ本番です。
座面や脚は既にサイズ通りにカットされていました。
複雑な図面に不安を覚えましたが、ひとつ安心したことがあります。
それは、ホゾ穴は講師が機械で掘ってくださるとのこと。
すべて手作業でするには、とても時間が足りないそうです。(ナットク)
まず、脚の木目に注意しながら、外側になる面に鉛筆で印をつけていきます。
外側は目につくところなのになぜ印を付けるのか質問しました。
「カンナで削るから大丈夫です」(ナルホド)
早速、脚の部分にホゾ用の墨線を入れていきます。
真新しい木に毛引きの刃を入れる瞬間ドキドキでした。
何とか1本墨付けをしたところで時間となり、今日の作業はおしまい。

その後、緊急事態宣言が発令されたため、教室は休みになっています。
仕方なく家では大工さんの動画を見て、ノミの使い方などを勉強しています。
夢は、小上りの2畳くらいの畳の間を作ること。
いつになることやら・・・。