執筆者:カルメン
2008年07月15日

「子に伝えよう江戸しぐさ」という新聞記事を読みました。
かつて、江戸時代には互いに思いやり、助け合う心遣いの「江戸しぐさ」というものが町民の間で浸透していたそうです。
『しぐさ』とは『思草』と書いたそうで、『思』は思考や思想で『草』は行動を示すということで、思いがそのまま行いに表れることを意味しているとのことです。
雑踏でぶつからないように体を横に向けて歩く「蟹歩き」、腰をこぶし分だけ浮かせて席を詰め空席をつくる「こぶし腰浮かせ」、雨の日にお互いの傘がぶつからないようまた雫がかからないように外側に傾けてすれ違う「傘かしげ」など他にもたくさんの「江戸しぐさ」があるようです。

このようなしぐさは現代でも心がけている人は普段当たり前にしていることです。
でも、先日の雨の日通勤途中の人ごみの中、OL風の若い女性に傘をかしげるどころかグッと押し付けられました。
びっくりするやら呆れるやらで、こんな娘は絶対息子の彼女にはなってほしくないし、付き合うときはよ~く観察するよう決して顔だけで判断してはならないと言い聞かせておかなければなりません。
また以前近くの商店街でのことですが、自転車に乗った初老の女性のハンドルが軽く通行人に接触し、その女性は何度もお詫びをしているのに相手の男性はがなりたてるばかりで、おまけにお金までも要求していました。
その時、私は近くの店で買物をしていましたが、飛んでいって助けてあげる勇気はありませんでした。
この世の中反対に何をされるかわからないし、そんな時体力的にも自信ないしでただ様子を見ているだけでしたが後味は悪かったです。
私も狭い歩道を歩いているとき、自転車を運転する人が減速もせずハンドルが思いっきり当たったことが時々ありますが謝られたことはありません。当て逃げばかりです。
電車の中でも最近は携帯電話でメールやゲームに夢中で、隣の席を詰めればもう一人座れるのに全く気にしない人も結構います。
ほんとうに自己中心的でマナーが悪い人が多いのも現実です。残念なことですが…。
もっとお互いに穏やかな心を持ち、相手を気遣えるようになれば、トラブルや事件も少なくなると思います。

もう一つ「うかつあやまり」というしぐさがあります。
謝る相手に対し、自分も「私もうかつでした」など謝るしぐさのことです。
阿波弁に「どちらいか」という方言がありますが、この方言もそんなときに使ったりもします。
何となくお互いにホッと和む言葉だと思いませんか。

記事の内容は、「江戸しぐさ」はどれも現代社会でも通用するものばかりで、これを子どもたちにも伝えていこうというものでした。
そのためにはまず親が手本を見せながら伝えていくことが大切であると書かれていました。
でも、親子で歩いているとき平気で親が道路にごみを捨てたり、わが子を溺愛するあまり学校の先生にすぐ苦情をいう親も増えています。
そのような親からは、心遣いのしぐさなんて子どもに伝わるはずもないでしょうし、また自分自身気づかないのだから教えることもできないでしょう。
それゆえに親だけでなく地域の人たちも協力し、よいお手本を示してもらいたいものです。
そうすれば、子供たちもそれらを自然に学び身につけ、心遣いのできるおとなに育っていってくれることでしょう。
明るい安心できる未来を期待して・・・。