執筆者:札勘スイマー
2015年03月15日

昨年の5月1日から、肉体改造をしようと週に1回、1時間程度加圧トレーニングジムに通っています。

きっかけは、ふと自分の体を眺めてみた時、筋肉質であったはずの体が、だんだんと脂肪を含んできていて、引き締まっていた当時の感覚がなくなってきたことに危機感を覚えたからであります。

また、なぜ加圧トレーニングを選んだかというと、芸能人が体型維持の目的でやっていると聞いたことがあり興味があったこと、『体に負荷をかけることによって、通常の筋肉トレーニングの約3倍の効果を得ることができる!』という触れ込みに惹かれたからです。

まずは、加圧トレーニングをご存じのない方に説明から。

加圧トレーニングとは、適切に血流を制限した状態で行うトレーニング方法のことです。
専用の加圧器具(専用のベルトを装着)を使用して、腕の付け根(上腕二頭筋の基部)や脚の付け根(大腿部の基部)にそれぞれに合った適切な圧を掛けながら、目的に合ったトレーニングや運動を行います。

血流が適度に制限されることによって、毛細血管が活性化されます。また、体内では内分泌系の活性が高まり、乳酸が血液中に溜まり出し、成長ホルモンの分泌も促進されるという学術的研究結果があるそうです。
その結果、体脂肪減少や美肌効果が期待されると注目を集めているトレーニングであります。
また、腕と脚それぞれ合わせて30分程度という短時間、軽い負担で大きな効果を生む画期的な方法なのです。 

トレーニングの効果としては、

①筋力UP
 筋肉に大きな負荷がかかったと脳が錯覚し、今まで使われていなかった筋肉が活動し出して筋肉量が増加。
 また、速筋と遅筋を同時に鍛えることができる。

②ダイエット
 加圧トレーニング後に大量に分泌される成長ホルモンの作用により、脂肪燃焼効果が上がる。

③血行促進
 肩こりや冷え性に効果抜群で、血流量が増えて血行が良くなり、新陳代謝が活発になる。

④美肌・アンチエイジング
 成長ホルモンの分泌は細胞の活性化を促す。化粧のりが良くなったり、ハリ・ツヤが出てくるなど美肌効果に繋がる。

⑤回復力UP・リハビリ効果
 加圧トレーニング後に分泌される成長ホルモンによって、筋肉や体の再生・回復が早まると考えられている。
 軽い負荷で筋力を維持、または向上させることが可能なので、筋肉や関節への負担も軽くリハビリに最適。
 

これらの効果の中から、自分の目標をトレーナーに伝え、毎回のトレーニングに励みます。

トレーニングはマンツーマンです。私の通っているジムは予約時に毎回担当のトレーナーを指定することができ、約10名ほどいらっしゃるトレーナーの中から、自分と合う人(私は3名)を選びます。
その中には、韓国出身の男性で3歳年下のトレーナーさんがいらっしゃいます。その方は学生時代ずっとサッカーをしていたこともあり、サッカー観戦が趣味の私はトレーニングの合間の短い時間で、サッカー談議に花を咲かせています。ちなみに、この方はサッカー韓国代表の現役選手やJリーグの在阪チームで活躍していた韓国人選手とも交流があるそうです!

次に私のトレーニング内容を挙げます。
腕の場合、肩甲骨の可動域を広げるためマシーン(ラットプルダウン)を使っての運動、ストレッチチューブ、ストレッチボール、ベンチプレス、ダンベル等々。ベンチプレスに至っては、最近10数㎏を挙げています。
はっきりとしたキロ数が分からないのは、「それを聞くと余計に重く感じるから。」とのことです(笑)。

脚の場合、バーベルを持ってのスクワットや、レッグエクステンションというマシーンに座り、脛の辺りに当たるパッドを膝を伸ばして上げ、大腿四頭筋の強化をはかったり、レッグマジックでは、脚を内外にスライドさせることによって下半身を引き締め、また器機を使用しないトレーニングなど様々な種類があります。

それぞれのトレーニングは、1セット目30回・2セット目20回・3セット目10回行います。
トレーナーと1対1なので、すべてにおいて力を出し切らなければならず、決して手を抜くことはできません。
また、1回1回のフォームもチェックされるので、トレーニングしている部分に意識を持って行き、常に美しいフォームを心掛け、自分を厳しく追い込んでいます。

腕・脚のベルトを外してからは、コアトレーニングと言って、身体のコア(核)となる脊柱(体幹)に近い部分を鍛えるトレーニングをします。バランスボールを使用したり、体を肘とつま先で支え体幹を鍛えたりと、これもまた様々な種類があります。
加圧トレーニング後に多量に分泌される成長ホルモンは全身にまわるため、ここでのトレーニングもとても重要です。

加圧トレーニングは、短期間で効果を実感できるトレーニング法ですが、一番理想とする体型を手に入れるには、より長く続けていくことが大切です。
今は丸10ヶ月を経過しましたが、上腕二・三頭筋・内転筋・外腹斜筋はかなり引き締まり、腹直筋は4つに割れています。もしかしたら、ボディービルダーになれる要素があるのではないかと感じるぐらいの結果が出てきています(笑)。

1.心臓に障害のある方
2.悪性腫瘍のある方
3.妊娠中や生理中の方
4.急性疾患、化膿性疾患、むくみや痛みを感じる方
5.骨折、脱臼、肉離れ、骨粗鬆症の方
6.熱の高い方
7.皮膚疾患のある方
8.安静を必要とする方
9.高血圧の方
10.上記以外に体に異常を感じている方   【加圧トレーニングのオフィシャルサイトより】

上記に該当される方は、事前に必ず医師に相談されてからではないとトレーニングができませんが、筋肉へのダメージが少なく、トレーニングに費やす時間が少ないといった点から、普段から運動をされている方だけではなく、お忙しい方や女性の方、高齢者にまで幅広く人気があるそうなので、興味を持たれた方には是非お勧めしたいと思います。