執筆者:イスラム建築マニア
2003年08月01日

私は、しょっちゅう、何かを初め、何かを終わっている。
今年だけでも、キリム(中近東の織物)、スペイン語、アラビア語、英会話、写真・・・
といろいろ始めたが、すでにどれも自然消滅しかけている。
要するに三日坊主である。
正確には1ヶ月坊主くらいだろうか。しばらくは熱中し、ハマりきっている。
ところが、1ヶ月くらい経つと次第に熱意が冷め、それと入れかわり、別のことに興味が湧き出し、気がつけば次のものにハマっている。年中こんな調子だ。
三日坊主というと、飽きっぽく、短所に考えられがちだが、私は自分の長所だと思っている。
なぜなら、次から次へとやる気と情熱が湧き起こることはいいことなのだ。
某テレビ番組でも取り上げていたが、人がやる気を起こしたときは、脳内にTRHという物質が発生し、それにより甲状腺刺激ホルモンが分泌され、体温、心拍が上昇し、脳が活性化し、集中力が増すらしい。この間、脳はとても効率的に物事を吸収するという。
私は、この脳が活性化し、集中力が増した状態が次々と起こるのである。これはどう考えてみても長所である。
私は、この脳が活性化しているときに、タイミングを逃さず、興味ややる気が涌き起こったものに素直に熱中するように心がけている。
たとえ1週間でも1日でも熱中して得た知識はそれだけで財産である。
そう思って、続けなければならないなどと意識せず、とにかく気が向いたときにすぐ始めてみるようにしている。
近頃、昔のようなやる気や情熱があまり起こらなくなったと感じる人は、少しでも興味の向いたものに飛びつく癖をつければ、次第にやる気や情熱が起こりやすい体質になる(ように私は思う)。
そして、最近気付いたのだが、気の向くままに身につけた広く浅い雑学も、数が増えるうち、案外ある分野について結構知識が深まっていたりする。
たとえば、テレビや雑誌でみた景色や温泉に惹かれ、行ってみたい!という情熱が涌く。しばらく、飽きるまで、または実際に行くまで、ガイドブックを読み、インターネットで情報収集に熱中する。
たったこんなことでも、何度か繰り返しているうちに、気がつけば案外地理に詳しくなっていたりする。
これらは、あくまでも私の脳活性法であり、全く個人的なものであるので、自信をもってお勧めはできないが、せっかく涌いた興味をそのまま消滅させてしまっているのではないかと思われる方はご参考まで。

さて、次は何を始めようか・・・。