執筆者:昭和芸能デスク
2019年04月15日

まだ花冷えの日もありますが、4月も半ば、春本番といった陽気になってきました。
当事務所のフォトページもすっかり春らしく、明るい色合いになりました。

春は出発の季節。何かと始まる時期でもあります。
前出のカルメンさんも引っ越しで新たな生活を始めた一人ですが、この春から新生活を始めた方も多いでしょう。

進学、就職、転職や転勤…
新天地で始める生活は何かと大変ではありますが、食器や家具などこれからの生活に必要なものをあれこれ買い求めるのは楽しい作業でもあります。
ただ、テレビっ子の私としては、最近の生活必需品の中からテレビが消えつつあるという現状に一抹の寂しさを感じています。

テレビに取って代わったのが、スマートフォンなどの通信機器です。
何はなくともスマホ!
昭和人間にはなかなか理解しがたいところもありますが、歩きながら、人としゃべりながら、電車の中でも自宅でも、常に何かの画面を見ている人が増えてきました。

もはやテレビが「三種の神器」であった昭和は遠い昔。
これから「令和」になろうという時代にあっては、テレビは「なくてはならないもの」でも「あって当たり前」のものでもなくなってしまいました。

テレビの今後を憂う番組を時々見ますが、どれもインターネットのコンテンツと比べて、ネットの台頭の中どう生き残っていくか、ネットとどう共存していくかといった議論に終始しています。
アナログ派の私にしてみれば、ネットを意識するよりも、テレビ独自で視聴者をつかむ方法を考えなければ、この一家に一台の時代が去る今、テレビを見ようとする人の存在自体がなくなっていってしまうのでは?!と、他人事ながらやきもきしています。

以前にも少し触れましたが、テレビが高年齢層の視聴者を意識するあまり、昭和に比べて平成は、幼児や児童向けの番組が少なくなっていることが気がかりです。
子どもの頃は、テレビで見たことが翌日のクラスでみんなの話題になることが多々ありました。
今はユーチューブやインスタなどの投稿なのでしょう。
「食事時はテレビ禁止」なんて家庭も、昭和時代は多かったでしょうが、テレビではなく「スマホは〇時間までにしなさい」なんて制限するのがイマドキのようです。

私など大人になっても、家に帰ったら、まずは「なんとなくテレビをつける」が習慣です。
そう!テレビの視聴は習慣なのです。
今の若者は、まずは「スマホを見る」のが習慣のようですが、アイドルや歌謡曲、ヒットドラマなどを熱く語るテレビっ子世代は、子ども時代にテレビの視聴が習慣になった世代、いわゆるF2~F3層なのです。

なんとか次世代にもテレビの視聴が習慣にならないものか、そうはいっても一家団欒でテレビを見る時代でもなし…。
自分の部屋に入ってしまえば、やっぱりスマホには負けてしまいそうです。

来る令和時代、テレビっていうのがあったな…なんて懐かしむ時代が来るのかもしれません。

いや、まだ大抵の家庭にテレビがある今、何か打つ手があるのでは…。

令和の時代も、未来のテレビっ子が育って、テレビが存続してくれることを願うばかりです。