執筆者:昭和芸能デスク
2016年02月15日

『震災から5年が経ちますが、復興にはまだ皆さまの応援が必要です。引き続き、支援金の受付をしています…』とバラエティー番組『SMAP×SMAP』では、毎週必ず、番組の最後にメンバー5人が揃って募金を呼びかけます。
こうした番組を私は他に知りません。
また、メンバーが司会を務める他の番組で、故人となっってしまった元レギュラーのタレントさんに対して、毎年折に触れ、追悼メッセージが放送されるのを見るにつけ、チャラチャラしたアイドルのようだけど、きちんとしていて情が厚いのだなあと思っていました。

その情があだとなったのか、年明け早々、SMAP独立・解散騒動が舞い込み、一時テレビもネットも騒然となっていました。
結局のところ、事の真相は、当の本人たちしかわかりませんが、ひとまず先日の番組内での生放送で、一段落といったところでしょうか。
何と言っても、視聴率が関東で37%越え、関西でも33%と高視聴率だったようで、我が家もひと頃は、他人事ながらこの騒動について激論を交わしましたし、生放送当日は、やはりうちの家族もそわそわして落ち着かない様子でした。
国民的アイドルともなると、すんなり独立・移籍は難しいのか、独立すると干されるとか事務所を離れるとSMAPというグループ名は使えなくなるとか、いろいろ実しやかに囁かれていました。

この騒動が落ち着いたところで、私の関心は、芸能界の掟ともいうべき、事務所独立などの際に話題になる『干される』というものです。
事件などを起こして干されるのはわかりますが、事務所を独立しても干される場合があるようで、そのへんの不文律がどうなっているのか大変興味があるところです。

例えば、同じプロダクションから独立したのに、なぜ爆笑問題さんは干されて、ビートたけしさんは干されなかったのか、それはタレント売り出しにかかる初期費用の問題なのか。
また、スパイダースの一員として活躍していた堺正章さんはなぜ、円満に(?)ナベプロを独立できたのか等々、素人にはこうした芸能界の事情は興味津津です。

よくよく考えれば、こうした干されるという現象は、芸能界に限らず、他の業界でもあるかもしれません。
ただ、最近の飲食業界は、それほどキツくないのかなあと、先日テレビを見ていて思いました。
それは、「おしゃれなチョコレート専門店が増えて、今埼玉が熱い!」というもので、有名店やホテルなどで修業したショコラティエたちが独立して、東京近郊の埼玉に店を構えているというものでした。
独立したショコラティエが干されていたら、きっと埼玉がこうしたチョコレート激戦区にはなっていないでしょう。昔でいうのれん分けも、食べ物を扱うお店なら今でも結構ありそうです。

折しも、私が欠かさず見ているドラマの一つ「朝ドラ」でも、長年奉公していた大番頭さんがヒロインの切り盛りするお店を辞めていきました。
大番頭さんが辞める意思を伝えようとすると、主人である旦那さんは『支度金をちゃんと用意するさかい』と気前よく話していました。現代ではなかなか見られない太っ腹。
ドラマの中では、結局大番頭さんは田舎に引っ込んでしまいましたが、こんな旦那はんのような人が上司や幹部にいるとうれしいですね。
芸能界やドラマの世界だけでなく、巷でも、これから人事異動の季節を迎える企業やお店が多いことでしょう。
来る人、去る人、留まる人、それぞれいろんな実際のドラマがあるかもしれません。
もし、干されそうになったら、ぜひ当事務所までご相談されてはいかがでしょうか。