執筆者:昭和芸能デスク
2020年06月15日

緊急事態宣言は解除されましたが、まだまだ警戒して生活しています。
感染が確認されてから、それまでの生活は一変しましたが、今の生活があるのは、それでも今までと変わらず、またそれ以上に活動しておられる医療関係をはじめ、たくさんの方々のおかげです。
コロナ禍にあって、改めて、日常のありがたさが身に沁みています。

それまでの平凡な毎日が、当たり前にしていたことが、いかに恵まれていたか。

百貨店をめぐり、ぶらぶらウィンドウショッピングをするのも、なんて幸せなことか。
豚まんを買って帰ったり、ワッフルを買って帰ったりできるのも、なんと贅沢なことか。

専ら甘党の私は「ちょっと一杯居酒屋で」というタイプではないので、カフェに入って、コーヒーと一緒にチョコレートやケーキを食べるのが、仕事帰りの息抜きのひとつでした。
まったくお酒がだめなわけではなく、たまに食事会や飲み会で集まって、わいわい盛り上がっては、日頃の憂さを晴らしていました。
そんな日々のささやかなことが本当にありがたいことだと実感しています。

そうした日頃の生活行動を控えていた中、今流行りのリモート飲み会(オンライン飲み会)に参加してみました。
別々のグループで4月に1度、5月に1度の2回参加でしたが、呑んべえでない私には月イチペースはちょうどいいくらいの間隔でした。
長い自粛中のほんの数時間でしたが、友人たちと顔を見て話ができ、笑い、大いにリフレッシュできました。

昭和人間が?!とお思いでしょうが、私自身も少々手こずるかと思いきや、普段連絡で使っている通信アプリのビデオ通話機能を利用しての参加だったので、意外にもあっさり簡単にできました。

それでもアナログ人間には衝撃の機能がいっぱいです。
顔をいろんな表情やキャラクターに変えられるエフェクトがあって、スマホのレンズに映る顔をきちんと認識して目が大きくなったり、人の目に合わせて、涙があふれるイラストがついたりと、さまざまな顔になれます。
若者がよくやっているものですが、私たち上の世代でも充分楽しいものです。
実際に会っている時のように皆でわいわい言いながら、自分が変な顔になったり、相手が面白い顔になったりするのを互いにつっこんだりして盛り上がり、それだけで小一時間は楽しめました。
顔かたちに合わせて、画面にイラストの帽子や眼鏡をつけられたり、顔色や照明も加減できるため、すっぴんでも大丈夫です。
加えて、背景もいろいろ変えられるので、生活感そのままの部屋でも問題ありません。
旧知の仲間たちとなら、なおさら気兼ねなく遊べる代物です。
私は、パジャマに着替えてそのまま眠れる準備万端で臨みました。
中には、ぱっと急に子どもたちがフレームインしてきたりして、微笑ましい光景も見られ、いつもの仲間内とは違うパパママの顔が垣間見えて一興です。

この3ヶ月余、今更ながら人と人とのつながりを強く感じた期間でもありました。
世間ではコロナの影響で、リモートワークやWeb会議、オンライン授業等々、新しい試みがどんどん進められているようですが、メリットがあるものの、ちょっと味気ない気がします。
やっぱり「続きはウェブ…ではなく、会って直接話そう」といきたいものです。