事務職員のエッセイ

2018年04月15日
突然の解任劇

2年ぶりにサッカーの話題でエッセイを書こうと思っていた矢先、
つい先日サッカーファンにとってかなり衝撃的なニュースが駆け巡りました。
日本代表監督であるハリルホジッチ氏の電撃解任です!
今年6月に開幕するロシアワールドカップへの出場が決定してから、なかなか結果を出すことができない中、何度か監督の責任問題が取り上げられてきましたが、まさかワールドカップ開幕約2ヵ月前にしての突然の解任劇には、サポーターも驚きを隠しきれません!!

監督解任の理由として、選手とのコミュニケーションや摩擦の問題、古くから招集されている代表選手たちが日本サッカー協会会長宛てに監督解任を求めるメールを送った等、マスコミの間で様々な憶測が飛び交っています。しかし、日本サッカー協会からは「総合的な判断」という漠然な理由でしか発表されておらず、その明確な解任理由は、分かりません。今の段階で報道されている双方の見解も相違していますので、どの情報を信じれば良いか迷うばかりです。

これから述べる見解はいちサッカーファンである私の推測の話でありますが。。。

今まで試合を観戦してきた中で、感じていたことの一つにハリルホジッチ元監督は、独善的過ぎる点があったということです。
現在の代表選手たちの多くは、海外(ヨーロッパ)でプレイをしています。
一昔前のJリーガーが殆ど名を連ねる代表チームであれば、「監督の意見は絶対で、それに従うのが選手。」
といったある意味昔ながらの日本人の意識を持った選手が多くいたように思います。しかし、海外ではそんな受け身の姿勢で試合に臨むことは許されません。
監督の意見を聞くことは勿論大切なことですが、それをどのようにチームとして順応させるか等、選手それぞれが考えて動くことが求められます。その中で、監督とコミュニケーションをとることは重要なことです。
それを、ハリルホジッチ元監督は選手たちに押し付けるような姿勢が目立っていたと私には見受けられました。
ヨーロッパのチームで尊厳を持ってプレイしている選手たちに、監督の意見を押し付けているようだと、自己主張するのが当たり前の世界で戦っている海外組の選手たちと意見の対立が起きてしまうことは目に見えています。

また、戦術面でも疑問を呈することが多々ありました。ハリルホジッチ元監督が思い描いていたサッカーは、日本代表にはなかなかフィットしていないと私は感じていました。
元監督がよく言っていた「縦に速いサッカー」とは、FWに絶対的なストライカーがいてこそ通用する戦術であると思います。しかし、現在の日本代表選手で「絶対的」とまで言えるFWの選手は残念ながら存在せず、ポゼッションサッカー(ボールをキープしながら(ボールポゼッション)守備の体制の整った相手を崩して攻め込む方法。)が合っていると思われる日本代表には相性は悪いようにみえました。

上記のような見解から、私としては今回の解任劇は賛成をしていますが、もう少し早い段階で決断できなかったのかとも考えます。
なぜなら、選手選考の面や、やはり監督が代わると戦術も変わる訳ですから、ピッチに立つ選手たちの不安ははかりしれません。
それでも日本サッカー協会がこの時期で監督を交代させると決断したのでありますから、ワールドカップまで残り僅かな時間しかありませんが、準備を整えて本戦に臨んでくれると私たちサポーターは信じなければなりません。

最後に新監督に就任した西野朗氏ですが、ガンバ大阪時代は「超攻撃サッカー」を掲げていました。また、クラブワールドカップに出場した際も対戦相手であったマンチェスターユナイテッド相手にゴールを取って取られてという(結果的には敗戦しましたが)観戦していて楽しいサッカーを繰り広げていました。
今回の就任会見で「自由」というキーワードが出ていましたが、「自由」ほど危険なものはないと思います。今度は日本人監督になったことでコミュニケーションという問題は起こらないかと思いますが、西野新監督には、アメとムチを使い分けていただき、選手たちにほど良い危機感を与えながら、挑戦者の気持ちでワールドカップ本戦に臨んで欲しいと強く願います。
そして、最低でもベスト16、出来ればベスト8を目指して欲しいです!!

札勘スイマー