事務職員のエッセイ

2018年07月15日
知らなかった

つい最近、両親の携帯電話をガラケーからスマホに変えました。

父親がもう何年も前からスマホに変えたいと言っていたのですが、ガラケーに比べると月額利用料金も高いし操作を覚えるのも大変だろうし(教えるのが超面倒)、あんな小さい画面でインターネットの文字を読めるとは思えず、長い間放置していました。
スマホにしたがる理由は、どうやら写真撮影といつでもどこでもタイガースの試合状況を知りたいがためのようでした。高齢者用の簡単スマホを勧めてはみるものの、そんな年寄り扱いしてくれるなと頑なに拒否され、うだうだとお茶を濁しているうちに何年もたってしまいました。

ところが、先日の大阪北部地震の時に、スマホの方が何かと役立つのではないか、持っていてくれると安心だなと思ったのです。
SNSで家族全員をグループ登録しておけば災害が起こったときに互いの安否確認が簡単にできますし、インターネットで情報収集もできます。スマホのライトは懐中電灯代わりにもなりますし、地震アプリやお天気アプリなど役立つものが満載です。きっと使い方がわからず当分のあいだ質問攻めにされるでしょうが(しかも同じ質問を何度も)、背に腹はかえられません。
ちょうど1週間後に家族で旅行する予定でしたので、それならいっそ旅行先でスマホで撮影できるようにと、急いで地震のおこった週末に両親を連れて携帯電話ショップに駆け込みました。

ショップは休日ということもあり大混雑でした。やはり私達と同様に災害に備えてスマホに変える人や新しい機種に変える人が急増しているのだそうです。
予約して行ったのですがそれでも30分ほど待たされ、そこから二人分の手続きと重要事項説明を聞かされ、なんとショップ滞在時間は驚異の6時間超えでした。私も両親もショップ担当者までもが干からびる寸前でした。

ポイント付与だのなんだのややこしい説明からようやく解放され、やっとの思いで家に戻ると、父親はさっそく翌日の甲子園観戦に向けて、カメラと電話の練習です。さっきまで干からびていたはずなのに元気過ぎます。普段からiPadを愛用しているので同じ仕様のiPhoneにしたのですが、やはり勝手が違うようでだいぶ手こずっていました。
母親はスマホにまったく興味がなく、使わないから要らないと言っていたのですが、お気に入りのスマホケースを買ったとたんにがぜん楽しくなったようです。保護フィルムとケースで守られているiPhoneをさらにハンカチで包むという不思議な愛情のかけかたをしています。

スマホデビューからわずか4日後に沖縄旅行に行ったのですが、ほんとにスマホに変えておいてよかったです。
青い海と青い空、南国の花に海中公園、グラスボートで魚ウォッチ。食事も美味しかったしホテルも素敵。
あきれるくらいに二人とも写真撮りまくりです。撮影タイムばかりで時間がいくらあっても足りません。写真が撮りたかったんだねえ、二人とも今まで無視しててごめんよ。いつの間にか動画まで撮れるようになっていて、さらには、就寝前にしっかり阪神の試合結果もチェックしていました。
なにごとも実践あるのみですね。いや、好きこそものの上手なれでしょうか。

さて、デビューから2週間。今現在どうなっているかというと。

うちの両親はんぱないって。ラインでスタンプめっちゃ送ってくるもん。メンション機能まで使いこなすもん。誰も教えてないのに。そんなん出来ひんやん、普通。そんなん出来る?あのトシで。言っといてや出来るんやったら。もっと早くスマホにしてあげたのに。

気まぐれシェフ