弁護士のエッセイ

2018年05月01日
私の「怒髪天」-ライブ参戦始めました

「怒髪天」といっても私が何かに怒ったという話ではありません。
「怒髪天」というのは、私の大好きなロックバンドの名前なのです。

ある日、車の中でFMラジオを聴いていると、妙にインパクトのある曲が流れてきました。
労働callingという曲で、労働者の一週間をコミカルかつちょっと自虐的に歌った曲でした。

正直言うと、もともとクラシック音楽はあまり得意ではありません。
ある程度テンポが早い音楽で、日本語の歌詞のある音楽がベストです。
とはいえ、年齢を重ねていくとなかなか自分の気持ちにぴったりの歌詞には巡り会えません。
リアリティが足りないように感じたり、それはそうじゃないのでは?と疑念が湧いたりして、すっかり気難しいおばさんになってしまったことも悲しくて、長い間、音楽から遠ざかってしまっていました。

ところが、ラジオでの出会いをきっかけに調べてみて、アルバムを聞いてみると、怒髪天の歌詞は少しも引っかかるところがないのです。
むしろ、胸を突かれて息が止まるような瞬間さえあるのです。

「今日のことさえできない男にどうして明日が見えてこようか。
自分のことができない俺にお前の涙を拭えるわけあるもんか。」
宿六小唄〜ダメ男に捧ぐ〜   作詞 増子直純

というフレーズには目からウロコが落ちる思いでした。
もちろん恋愛に伴う万能感は人生のかけがえのない幸せな感情ではあるとは思うのですが、
ラブソングにある、「あなたのためなら月も取ってあげる」
というような歌詞には最近食傷気味だったのです。

私が長年感じていたことをズバッと歌にして、しかも思うにまかせぬ人生のつらさをときには泥臭くときにはかっこよく表現している歌詞の数々にすっかり魅せられてしまったのです。

音楽性については、私に詳しく語るだけの知識がないのが残念です。
しかし、歌詞と渾然一体となったメロディも本当に素晴らしいと思います。
キャリアの長いバンドで曲もたくさんあるのにひとつひとつのメロディに個性があって新鮮かつどこか懐かしいのです。

怒髪天のメンバーは、北海道出身の4人組で、うち3人は私と同学年であるのもシンパシーを感じます。
生の彼らの音楽が聴きたくて、スタンディングのライブにも生まれて初めて参加しました。
ライブにいけばCDとは違う魅力に触れることができ、ますますファンになってしまいました。
今年は北海道(千歳)でのライブにも遠征します。

このところブレイクの兆しがあり、今のように近い距離で応援できなくなる日が来るのが待ち遠しいような、ほんのちょっぴりさびしいような複雑な気持ちですが、これからも地道に応援し続けたいと思います。

弁護士 池野 由香里