弁護士のエッセイ

2014年04月01日
小麦と畑

唐突ですが、朝はパンを食べることが多く、昼はうどんを食べることがよくあります。このような生活を日々送っているためなのか、先日新聞を読んでいて、パンやうどんのおおもとである小麦の記事が目に止まりました。

政府が製粉会社に売り渡す小麦の価格はここ最近上がり続けていて、4月からも値上げされるという内容でした。

国内で消費される小麦の9割は輸入品らしいのですが、日本では政府が一括して輸入し、価格を決めて製粉会社に売り渡すという制度がとられています。日々の食生活を送るうえで大切な小麦を安定して国内に供給すると同時に、製粉会社に売り渡す際の価格を4月と10月に決めてその安定をはかるということが目的のようです

小麦の売り渡し価格が上がるのは輸入先の外国で不作だったからなのかと思いきや、そうではなく、むしろ輸入先のカナダでもオーストラリアでも豊作だったために、政府はこれらの国から安く買い付けることができたようです。その結果、平成26年4月からの売り渡し価格自体は税抜きでは下がるらしいのですが、消費税率の引上げ分が上回ってトータルでは値上げとなるようです。

カナダやオーストラリアでは豊作だったと知って、青空の下で地平線一杯に小麦畑が広がっている様子が思い浮かびました。といっても画像や映像でしか見たことがありません。畑が地平線一杯に広がるとなると、北海道か外国でしょうか。いずれは目の前で実際に見てみたいと思う風景の一つです。

さて、話は変わりますが、畑は畑でも井戸の「井」に「畑」と書いて井畑弘和というプロ野球選手がいます。中日時代は主にショートを守り、9つのポジションごとに優秀な選手を表彰するベストナインに選ばれたり、守備力が素晴らしい選手を表彰するゴールデングラブ賞を何度も獲得したりしています。荒木雅博選手と打順で1・2番を組み、守備ではセカンドの荒木が打球を捕った後ショートの井端にトスし、これを受けて井畑が一塁に送球するという鉄壁の守備で観客を沸かせたことで、アラキとイバタを足してアライバと呼ばれたりもしました。

2008年にはフリーエージェント権を取得しましたが、中日に残留することを選んで5年契約を結んでいます。ところが、2013年は怪我で成績が不調ということもあってなのか中日から大幅な減俸を提示されたことがきっかけとなって、中日から巨人に移籍しています。

個人的にはそのまま生え抜きでいてほしいという思いもあり、アライバというコンビがみられなくなるのも残念ですが、巨人に入団してからも、臨時コーチを務める松井秀喜が打球投手として投げてきた球を打ち、これを見ていた長嶋茂雄が井端に熱心にアドバイスするなど何かと話題になっています。これが功を奏したのか、オープン戦ではサヨナラヒットを打つなどしています。

守備でも、打球を目で追わずにセンターの落下地点まで後ろを向いて走ってそのまま捕球するということをしています。センターの選手の目線を見て落下地点を判断したらしいのですが、このようなことが人間にできるのでしょうか。やはり守備にはうならされるものがあります。

ちょうどプロ野球が開幕したところですが、怪我などで一度挫折を味わった選手が、同じ球団で続けるにしても新天地を求めて別の球団に移籍するにしても、どのように復活を遂げるのかは見どころです。

弁護士 木ノ島 雄介